田辺三菱「コラテジェン」を10日発売…アンジェスの遺伝子治療薬
田辺三菱製薬は9月4日、慢性動脈閉塞症の潰瘍の改善を適応とする遺伝子治療薬「コラテジェン」(一般名・ベペルミノゲン ペルプラスミド)を同月10日に発売すると発表した。アンジェスが開発した国内初の遺伝子治療薬で、4日付で薬価収載された。薬価は1バイアル60万360円。ピーク時に12億円の売り上げを見込む。
中外製薬、NTRK陽性固形がん治療薬「ロズリートレク」発売
中外製薬は9月4日、抗がん剤「ロズリートレク」(エヌトレクチニブ)を発売したと発表した。適応は「NTRK融合遺伝子陽性の再発・進行固形がん」。先駆け審査指定制度の対象品目で、今年6月に世界で初めて日本で承認された。薬価は100mg1カプセル5214.20円、200mg1カプセル9889.90円で、ピーク時の売上高予測は11.7億円。
アストラゼネカ、COPD薬2製品を発売
アストラゼネカは9月4日、いずれも慢性閉塞性肺疾患(COPD)の「ビベスピ」「ビレーズトリ」を発売したと発表した。ビベスピは長時間作用性抗コリン薬グリコピロニウム臭化物と長時間作用性β2刺激薬ホルモテロールフマル酸塩水和物の配合剤。ビレーズトリはビベスピに吸入ステロイドのブデソニドを加えた3剤配合剤。ピーク時の売上高予測は、ビベスピが23億円、ビレーズトリが189億円。
日本新薬、肝類洞閉塞症候群治療薬「デファイテリオ」発売
日本新薬は9月4日、肝類洞閉塞症候群(肝中心静脈閉塞症)治療薬「デファイテリオ」(デフィブロチドナトリウム)を発売したと発表した。同疾患は造血幹細胞移植時やがん化学療法・放射線療法後の合併症で、ビリルビン値の上昇や体重増加、肝腫肥大、腹水、黄疸などの症状が出る疾患。重症の場合は、多くは多臓器不全を伴って死に至る。薬価は1バイアル5万3108円で、ピーク時に23.6億円の売上高を予想している。