
小野薬品、米Forty Sevenから抗CD47 抗体「5F9」を導入
小野薬品工業は7月11日、米Forty Sevenと、同社が骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病などを対象に開発を進める抗CD47抗体「5F9」のライセンス契約を結んだと発表した。小野は日本、韓国、台湾、ASEAN諸国で同薬を独占的に開発・製造・商業化する権利を獲得する。
同薬は、マクロファージ上のSIRPαとがん細胞上のCD47の結合を阻害。マクロファージからの貧食を回避するためにがん細胞が出すシグナルを無効化する作用を持つ。契約に基づき小野は、17億円の契約一時金と最大112億円のマイルストン、売上高に応じたロイヤルティを支払う。
田辺三菱と日本腎臓病協会 「カナグル」の腎保護メカニズムで公募研究
田辺三菱製薬は7月11日、日本腎臓病協会と共同事業契約を結び、慢性腎臓病に関する基礎研究を公募すると発表した。テーマは「SGLT2阻害薬カナグリフロジン(製品名・カナグル、田辺三菱製薬)の腎保護メカニズムに関する基礎研究」で、45歳以下の日本腎臓病協会員・日本腎臓学会員の研究者が対象。公募研究には日本腎臓病協会が立ち上げた産官学連携プラットフォームを活用する。
ニプロ、英社からプレフィルドシリンジ用安全機構デバイスの国内販売権
ニプロは7月11日、医療用デバイスを手がける英Owen Mumfordから、プレフィルドシリンジ用受動型安全機構デバイス「UniSafe」の日本国内での独占販売権を獲得したと発表した。同製品は、プレフィルドシリンジを使う患者が安全に自己注射を行えるようにするためのデバイス。誤穿刺リスクの低減が期待されるという。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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