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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年3月27日)

更新日

 

「ネスプ」AG、薬価は先行品の7割で算定へ

中央社会保険医療協議会(中医協)は3月27日、腎性貧血治療薬「ネスプ」(一般名・ダルベポエチン アルファ)のオーソライズド・ジェネリック(AG)の薬価について、通常のバイオシミラーと同様に先行バイオ医薬品の7割とすることを了承した。今回の対応は暫定的なもので、次期薬価制度改革に向けて改めてバイオAGの薬価算定ルールを検討する。

ネスプAGは、協和発酵キリン子会社の協和キリンフロンティアが昨年8月に承認を取得。今年7~9月の発売を予定している。

 

ギリアドの抗HIV薬「ビクタルビ」4月3日に薬価収載

中医協は3月27日、ギリアド・サイエンシズの抗HIV薬「ビクタルビ」(ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミド)を4月3日に薬価収載することを了承した。同薬は3月26日に承認を取得。薬価は1錠6972.30円(1日あたりの薬価も同額)で、ピーク時に124億円の売り上げを見込んでいる。

 

中医協、オプジーボの薬価引き下げを了承 費用対効果評価の検証で

中医協は3月27日、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」ついて、費用対効果評価の施行的実施の検証結果をもとに薬価を引き下げることを了承した。同薬は施行的実施により今年4月の薬価改定で薬価を引き下げられているが、検証結果に基づいて最終的な価格調整を行う。

検証の結果、同薬は多くの適応で増分費用効果比(ICER)が1500万円/QALYを上回ると評価された。新たな薬価は5月の新薬の薬価収載に合わせて決まる見通し。

 

中外、経口の脊髄性筋萎縮症治療薬がオーファン指定―20年に申請へ

中外製薬は3月27日、開発中の脊髄性筋萎縮症治療薬リスジプラムが、厚生労働省から希少疾病用医薬品の指定を受けたと発表した。同薬は経口でSMN2遺伝子のスプライシングを調整する作用を持つ。国内で臨床第2/3相試験を行っており、2020年に申請する予定。

 

キョーリンHD、モンゴル企業に後発品の販売権―現地製造も検討

キョーリン製薬ホールディングスは3月27日、子会社キョーリンリメディオが、モンゴルのMonospharm Tradeに後発医薬品2製品の販売権を付与する契約を結んだと発表した。Monospharm Tradeはモンゴル医薬品最大手MONOS Groupのグループ企業。キョーリンは今後、MONOS Groupとの現地製造の可能性も検討する。

 

小野薬品 英研究団体とがん免疫療法の創薬研究で提携

小野薬品工業は3月27日、がん研究チャリティ団体Cancer Research UK(CRUK)、医学研究チャリティ団体LifeArc(いずれも英国)と、がん免疫療法の創薬研究で提携したと発表した。

小野とLifeArcが研究資金を提供し、CRUKが低分子医薬品や抗体医薬の創薬標的を同定。CRUKは低分子標的に対する創薬プロジェクトを、LifeArcは抗体創薬プロジェクトを進める。小野は提携から生じた成果を全世界で独占的に商業化するオプション権を持ち、これを行使して得られた化合物の開発と商業化を担当する。

 

ペプチドリーム、ポーラ化成と提携―ペプチド使い化粧品や医薬品を共同開発

ペプチドリームは3月27日、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業と、ペプチドを使った化粧品・医薬部外品・医薬品の共同研究と共同開発、商業化に関する覚書を結んだと発表した。ペプチドリームは提携を通じ、ペプチドの活用を診断薬・医薬品以外の領域に広げたい考え。

 

わかもと製薬 新社長に小島氏

わかもと製薬は3月27日、小島範久・専務取締役医薬事業本部長が4月1日付で代表取締役社長に就任する人事を発表した。現社長の堀尾良宏氏は、代表権のない取締役に退く。

小島氏は岐阜薬科大製造薬学科卒業後、1979年4月に興和新薬に入社。同社取締役常務執行役員などを経て、18年1月にわかもと製薬に入社し、同年6月から現職。62歳。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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