レセプト情報や特定健診の情報を集めた厚生労働省の「レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)」に蓄積されたデータのうち、医療行為の実施回数や医薬品の処方数など基礎的な情報を単純集計した「NDBオープンデータ」が初めて公開されました。
厚生労働省が10月12日に公開した第1回NDBオープンデータは、2014年4月~15年3月のレセプト約18億800万件を集計したもの。このうち医薬品に関するデータは、薬効分類ごとに処方数の多い30製品が公開されました。個別製品の年間売上高をはじめ、シェアや後発医薬品の使用状況など、医薬品市場の姿を丸裸にするものとして注目を集めています。
AnswersNewsでは、シリーズ「NDBオープンデータを読む」と題して、NDBオープンデータから疾患領域別に医薬品市場にフォーカスする記事を掲載しています。公開データには掲載されておらず、編集部で独自に算出した製品ごとの処方金額も加え、疾患領域別に処方数ランキングをシンプルな一覧表に整理。「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」「抗凝固薬」「消化性潰瘍」「喘息・COPD」「がん」の7つの疾患領域について、医薬品市場の姿を見やすく、分かりやすくお伝えします。
シリーズ「NDBオープンデータを読む」の一連の記事をまとめました。これら以外の疾患領域についても、今後、随時掲載していく予定です。
■シリーズ「NDBオープンデータを読む」記事一覧■
【高血圧】ARBトップは「オルメテック」 アムロジピンGEは東和が圧勝
【糖尿病】「メトグルコ」圧倒的処方量 DPP-4阻害薬、シェア3位争いは混戦
【高脂血症】「クレストール」断トツ、沢井のアトルバスタチンGEは100億円規模に
【抗凝固薬】「ワーファリン」群抜く処方数、DOACは「イグザレルト」が処方額トップ
【消化性潰瘍】処方数は「ムコスタ」、処方額は「ネキシウム」…後発品も上位に
【喘息・COPD】ステロイド単剤は「パルミコート」、配合剤は「アドエア」が金額トップ
【がん】処方額トップ「アバスチン」は992億円 分子標的薬が金額上位に