
アステラス、韓国創薬スタートアップを支援…行政機関と提携
アステラス製薬は7月17日、韓国の行政機関・中小ベンチャー企業部傘下の創業振興院と、韓国の創薬スタートアップ支援で提携したと発表した。両者は、韓国の創薬スタートアップの発掘、事業拡大とグロ-バル展開の支援を目的とするプログラムの運営で協力。プログラムでは、次世代T細胞免疫療法を開発するTCUBEiTと、AAV(アデノ随伴ウイルス)ベクターエンジニアリング技術を持つAAVATAR Therapeuticsが支援対象に選ばれた。2社はアステラスのつくば研究センター内にあるオープンイノベーション拠点「SakuLab-Tsukuba」に入居。研究スペースやオフィススペースを使用し、アステラスの専門家の助言も受けながら研究活動を行う。
日本化薬とSBIファーマ「アラグリオ」卵巣がん適応追加へ開発
日本化薬とSBIファーマは7月17日、光線力学診断用剤「アラグリオ内用剤」(一般名・アミノレブリン酸塩酸塩)について、「卵巣がんの切除術時におけるがんの可視化」の適応追加に向けた国内臨床第3相(P3)試験を行うことで合意したと発表した。同剤は現在、「経尿道的膀胱腫瘍切除術時における筋層非浸潤性膀胱がんの可視化」の適応で承認されており、SBIファーマを製造販売元、日本化薬を販売元として2023年から販売されている。
GHIT Fund、マラリアワクチン開発などに投資
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は7月17日、マラリアと結核に対するワクチン、治療薬、診断薬の研究開発プロジェクト4件に計10.6億円を投資すると発表した。投資先は、ドイツの非営利組織「欧州ワクチンイニシアチブ」、大阪大微生物病研究所、コペンハーゲン大などが行うマラリアワクチン開発プロジェクトなど。同プロジェクトには8億円を助成する。