
塩野義、日立と業務提携…生成AIなど活用し医薬品・ヘルスケア業界向けサービス創出
塩野義製薬と日立製作所は1月22日、医薬品・ヘルスケア業界向けサービス創出に向けた業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。生成AIを活用して医薬品・ヘルスケア企業の製品開発を加速させる仕組みを構築するとともに、ヘルスデータを活用して経営を支援するサービスを開発。高度なデータマネジメントシステムの開発とその普及にも取り組む。2025年度中に一部サービスの提供開始を目指す。両社は21年から、塩野義のIT業務に関する中長期的かつ戦略的なパートナーシップを結んでいる。
塩野義「ゾコーバ」台湾で申請、備蓄契約も
塩野義製薬は1月22日、新型コロナウイルス感染症治療薬エンシトレルビル フマル酸(日本製品名・ゾコーバ)について、台湾で申請を行い、受理されたと発表した。申請した適応は「呼吸不全のない成人および12歳以上の青少年に対するCOVID-19治療」。台湾政府と同薬の備蓄に関する契約も結んだ。
ダイドーファーマ、ランバート・イートン筋無力症候群治療薬「ファダプス」発売
ダイドーファーマは1月21日、カリウムイオンチャネル阻害薬「ファダプス錠」(一般名・アミファンプリジンリン酸塩)を発売したと発表した。適応は「ランバート・イートン筋無力症候群の筋力低下の改善」。同社にとって初の医療用医薬品となる。米カタリスト・ファーマシューティカルズから日本での権利を取得し、開発した。薬価は10㎎1錠3848.70円。ピーク時に10億円の販売を見込む。
米ノースウェスタン大長寿研究所、レナサイエンスのオープンイノベーション拠点に研究室開設へ
レナサイエンスは1月22日、米ノースウェスタン大長寿研究所が東北大内のレナサイエンスのオープンイノベーション拠点に研究室を開設することで同研究所と合意したと発表した。同研究所は、人間の生物学的年齢を正確に測定し、老化を遅らせる可能性がある医薬品の臨床試験に取り組んでいる。レナサイエンスはノースウェスタン大の研究者と、老化を抑制する医薬品の非臨床試験や長寿家系の疫学調査を行っており、新設する研究所を老化に対する医療イノベーション創出のための研究拠点として活用する。