小野薬品、カナダ企業と創薬提携…がん領域で新たな低分子化合物創製
小野薬品工業は12月3日、カナダのバイオテクノロジー企業Congruence Therapeuticsと創薬提携契約を結んだと発表した。Congruenceの創薬プラットフォームを活用し、がん領域でタンパク質の複数の形態を標的とする新たな低分子化合物の創製を目指す。小野薬品は創製された化合物を全世界で独占的に開発・製造・商業化するオプション権利を取得。Congruenceに一時金と共同研究費、研究開発の進捗と売上高に応じたマイルストン、ロイヤリティを支払う。Congruenceの創薬プラットフォームは、タンパク質の変異によって引き起こされる生物物理学的変化を捉え、タンパク質の欠陥とその修復に関する方法を見出す。
メディパル・JCRファーマ、ムコ多糖症IIIB型治療薬の国内P1/2試験開始
メディパルホールディングスとJCRファーマは12月3日、ムコ多糖症IIIB型治療薬「JR-446」の国内臨床第1/2相試験を開始したと発表した。同薬はJCRが創製。両社はJR-446の開発などで提携しており、海外では事業化に関する実施許諾契約を、国内では共同開発・商業化契約を結んでいる。ムコ多糖症IIIB型はライソゾーム病の一種。患者数は世界で500~1000人と推察され、承認された治療法はない。
塩野義「フェトロージャ」豪州で申請受理
塩野義製薬は12月3日、グラム陰性菌感染症治療薬セフィデロコル(日本製品名・フェトロージャ)について、オーストラリア当局への申請が受理されたと発表した。申請は、これまでに行った3つのグローバル臨床試験の結果に基づく。同薬は現在、日本や欧米など25カ国・地域で販売されている。