アステラス、英社と遺伝子治療のオプション契約/医薬品卸3社に公取委が立ち入り、動物薬入札で談合か など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年10月8日)
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AnswersNews編集部
アステラス、英社と遺伝子治療薬のオプション契約
アステラス製薬は10月8日、英AviadoBioと、同社が開発中の遺伝子治療プログラム「AVB-101」の独占的ライセンスを得るオプション契約を結んだと発表した。AVB-101はアデノ随伴ウイルスベクターを使った遺伝子治療薬で、AviadoBioがプログラニュリン遺伝子変異を伴う前頭側頭型認知症(FTD-GRN)を対象に臨床第1/2相試験を行っている。アステラスは全世界で同薬をFTD-GRNとその他の適応症で開発・商業化する独占的ライセンスを得るオプション権を獲得。株式購入対価として2000万ドル(約30億円)、一時金として最大3000万ドルを支払う。オプション権を行使した場合、最大21.8億ドルのマイルストンと、ロイヤリティを支払う可能性がある。
医薬品卸3社に公取委が立ち入り検査…動物薬入札で談合か
メディパルホールディングス(HD)とバイタルケーエスケーHDは10月8日、動物用医薬品を取り扱う子会社が公正取引委員会による立ち入り検査を受けたと発表した。報道によると、山形県などが発注する動物薬の入札などで談合を行った疑いがあるという。立ち入り検査を受けたのは、メディパルHD傘下のMPアグロ(北海道北広島市)とバイタルケーエスケーHD傘下のアグロジャパン(新潟市)。小田島商事(岩手県花巻市)にも公取委が検査に入ったと報じられている。メディパルHDとバイタルケーエスケーHDは「事態を厳粛かつ真摯に受け止め、検査に全面的に協力していく」としている。
エーザイ、痛風・高尿酸血症治療薬「ユリス」タイで承認
エーザイは10月8日、痛風・高尿酸血症治療薬「ユリス」(一般名・ドチヌラド)がタイで承認されたと発表した。同薬は富士薬品が創製し、エーザイは中国とASEAN5カ国の開発・販売権を持つ。エーザイが権利を持つ国での承認は今回が初めて。日本では2020年1月に富士薬品が承認を取得し、同年5月から販売している。