田辺三菱に売却報道、三菱ケミGは「そのような事実ない」
三菱ケミカルグループは9月9日、同社が子会社・田辺三菱製薬を売却する準備を始めたとする一部報道を受け「当社が発表したものではなく、そのような事実はない」とのコメントを発表した。日本経済新聞は同日、「三菱ケミGは売却に向けファイナンシャルアドバイザーを起用し、外資系ファンドなどに打診しているもよう。売却に向けての交渉は初期段階とみられる」などと報じた。三菱ケミGは「ファーマ事業を含む全ての事業を対象に、グループ全体の事業ポートフォリオのあるべき姿について継続的に検討しており、売却を含めたあらゆる選択肢を念頭においてポートフォリオ改革を推進している」としている。
キッセイ、リボルナと共同研究…遺伝性希少疾患の新薬創製目指す
キッセイ薬品工業は9月9日、リボルナバイオサイエンス(神奈川県藤沢市)と遺伝性希少疾患領域の新規医薬品候補化合物の創製を目指して共同研究契約を結んだと発表した。リボルナのRNAを標的とする低分子創薬技術を活用し、難治性の遺伝性希少疾患を対象とした創薬研究を共同で行う。キッセイはリボルナに一時金と研究費用、研究・開発・販売の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じたロイヤリティを支払う。共同研究で創製された化合物は、キッセイが全世界で開発・商業化する権利を持つ。