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協和キリン、研究本部などで早期退職募集/大塚、米ジュナナを最大1687億円で買収 など|製薬業界きょうのニュースまとめ(2024年8月1日)

更新日

AnswersNews編集部

 

協和キリン、早期退職者を募集…研究本部などで人数定めず

協和キリンは8月1日、早期希望退職者を募集すると発表した。対象は▽研究本部▽生産本部CMC研究センター▽品質本部グローバルCMC品質ユニットの一部組織――に所属する30歳以上かつ勤続3年以上の経営職・一般職・再雇用社員で、対象者は約500人。募集人数は定めていない。8月21日~9月20日に募集し、応募者は12月末に退職する。同社は先進的抗体技術と造血幹細胞遺伝子治療の研究に力を入れることにしており、低分子創薬研究業務の縮小と関連プロジェクト中止に伴うCMC研究業務や品質関連業務の縮小を計画している。

 

大塚、米ジュナナ買収…最大約1687億円、フェニルケトン尿症治療薬獲得

大塚製薬は8月1日、米国の創薬スタートアップ企業ジュナナ・セラピューティクスを買収すると発表した。大塚は対価として買収完了時に8億ドル(約1200億円)を支払い、開発・薬事マイルストンとして最大3億2500万ドル(約487億円)を支払う。ジュナナは、次世代ケモプロテオミクス技術を使って創薬が難しいターゲットに対する医薬品を見出す独自のプラットフォームを持ち、これをもとに創製したフェニルケトン尿症治療薬「JNT-517」の開発を進めている。大塚は買収を通じてスペシャリティ・自己免疫領域のパイプラインを拡大するとともに、創薬基盤を強化する。

 

協和キリン、アジア太平洋地域で事業再編…中国子会社売却、成熟製品ライセンス

協和キリンは8月1日、アジア太平洋地域の事業再編に伴い、中国子会社を香港の医薬品販売会社Hong Kong WinHealth Pharma Group(WH)に売却すると発表した。売却額は約150億円。中国で承認・販売しているエスタブリッシュト医薬品5品目とグローバル製品(クリースビータとポテリジオ)の販売はWHが行う。中国以外のアジア太平洋地域6カ国・地域でも、エスタブリッシュト医薬品の販売についてDKSHホールディングスとライセンス契約を締結。グローバル製品については、韓国、台湾、オーストラリアで自社販売する一方、香港/マカオ、タイ、マレーシア、シンガポールではDKSHに販売権をライセンスする。これら4カ国・地域の現地法人は清算する予定。

 

マルホとMeiji「アメナリーフ」のコプロ終了

マルホとMeijiSeikaファルマは8月1日、マルホが製造販売承認を持つ抗ヘルペスウイルス薬「アメナリーフ錠」(一般名・アメナメビル)のコ・プロモーションを10月末で終了すると発表した。契約期間満了のため。11月以降はマルホが単独で情報提供活動を行う。

 

小野薬品、豪モナシュ大と新たな研究提携…抗GPCR抗体創製で

小野薬品工業は8月1日、豪モナシュ大と、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とした抗体を創製する新たなオプション権付き研究提携契約を締結したと発表した。両者は2023年1月に同様の提携を結んでいるが、今回の契約はこれとは異なる標的分子に対する抗体創製を目的としている。小野薬品はモナシュ大が創製する抗体医薬を全世界で独占的に開発・商業化するためのオプション権を保有。同大に一時金と研究資金を支払う。小野薬品は提携を通じて自己免疫疾患や炎症性疾患に対する新規治療薬の開発を目指す。

 

東邦HD、ファルモと業務提携

東邦ホールディングスは8月1日、ファルモ(東京都新宿区)と業務提携したと発表した。自社の顧客支援システムとファルモの薬局向け対物業務システムを連携し、サービスの強化・拡大につなげる。

 

決算

大塚HD(2024年1~6月期、8月1日発表)

▽売上収益1兆1089億3000万円(前年同期比17.0%増)▽営業利益1262億7900万円(3.4%減)▽中間利益1077億9500万円(5.1%増)――。抗精神病薬「レキサルティ」(約1223億円、27.4%増)や抗悪性腫瘍薬「ロンサーフ」(518億円、45.3%増)などが好調だった一方、減損損失を計上した影響で営業利益は減少した。24年12月期は売上収益2兆3150億円(前期比14.7%増)、営業利益3020億円(116.3%増)を予想。レキサルティやロンサーフが好調で売上収益は従来予想から1750億円上方修正した一方、減損損失の計上で営業利益は280億円引き下げた。

 

協和キリン(2024年1~6月期、8月1日発表)

▽売上収益2329億7400万円(前期比16.9%増)▽コア営業利益441億3600万円(17.8%増)▽税引前中間利益465億2200万円(78.6%増)▽中間利益377億7700万円(74.5%増)――。X染色体連鎖性低リン血症治療薬「クリースビータ」などのグローバル戦略品が北米を中心に伸び、技術収入も増加した。24年12月期の業績予想は、売上収益4920億円(従来予想比190億円増)、コア営業利益920億円(70億円増)に上方修正。想定レートを円安方向に見直した。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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