ノバルティス、放射性リガンド療法で拡大治験/アステラス「イクスタンジ」欧州で適応拡大承認 など|製薬業界きょうのニュースまとめ(2024年4月24日)
更新日
AnswersNews編集部
ノバルティス、放射性リガンド療法で拡大治験
ノバルティスファーマは4月24日、前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者を対象とした拡大治験を行うと発表した。対象となるのは、1種類以上の新規抗アンドロゲン経路標的薬による治療歴があり、かつ2種類のタキサン系薬剤による治療歴がある(あるいは1種類のタキサン系薬剤による治療歴があるが2種類目のタキサン系薬剤による治療が適応とならない)mCRPC男性患者。人道的観点から、開発中の放射性リガンド療法へのアクセスを提供する。
アステラス「イクスタンジ」欧州で適応拡大承認
アステラス製薬は4月24日、アンドロゲン受容体阻害薬「イクスタンジ」(一般名・エンザルタミド)について、欧州で適応追加が承認されたと発表した。追加された適応は「サルベージ放射線療法が適応とならない生化学的再発(BCR)リスクが高い非転移性ホルモン感受性前立腺がん(nmHSPC)の成人男性に対する単剤療法、アンドロゲン除去療法との併用療法」。米国でも昨年11月、BCRリスクが高い非転移性去勢感受性前立腺がん(nmCSPC)の適応で承認を取得している。
住友ファーマ、中国に貿易会社設立
住友ファーマは4月24日、中国に貿易会社「住友制葯貿易(蘇州)」を設立したと発表した。医薬品の完成品輸入・販売の機能を備えるとともに、現地で医療用医薬品の製造販売を行う住友制葯(蘇州)に倉庫・保管・物流サービスを提供する。高品質な物流体制を構築し、中国ビジネスの基盤を強化する。
バイエル、23年の国内医療用医薬品売上高は2.1%減
バイエル薬品は4月23日、2023年の医療用医薬品の売上高が前年比2.1%減の2893億円だったと発表した。眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」や前立腺がん治療薬「ニュベクオ」、高脂血症治療薬「ロスーゼット」が伸びたものの、薬価改定や後発医薬品の浸透が響いた。