武田・アステラス・三井住友銀、創薬シーズのインキュベーションで合弁会社
武田薬品工業とアステラス製薬、三井住友銀行は4月22日、日本発の革新的な医薬品の創出に向け、創薬シーズのインキュベーションを行う合弁会社を設立すると発表した。同日、基本合意契約を結んだ。今後、2024年中ごろの設立に向けて詳細を詰める。出資比率は、武田とアステラスがぞれぞれ33.4%、三井住友銀行が33.2%。代表には、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)を運営するアイパークインスティチュートの藤本利夫社長が就く予定。合弁会社は国内のアカデミアや製薬企業、スタートアップとの共同研究を通じてインキュベーション活動を展開。武田とアステラスは、自社の創薬研究開発のノウハウをもとにしたサポートを提供する。
ベタニス後発品、米地裁が発売停止求める請求却下…アステラス異議申し立てへ
アステラス製薬は4月22日、米デラウェア州連邦地裁で争っている過活動膀胱治療薬「Myrbetriq」(一般名・ミラベグロン、日本製品名・ベタニス)の特許侵害訴訟で、同地裁が訴訟決着前の後発医薬品発売の停止を求めた同社の仮差し止め請求の却下を推奨する勧告を出したと発表した。アステラスは異議申し立てを行うとしている。同社は、ルピンとザイダス(いずれもインド)の後発品が特許を侵害するとして2023年7月に同地裁に提訴。両社とはMyrbetriqの別の特許についても争っており、現在、米連邦巡回区控訴裁判所で係争が続いている。