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武田、光工場の「エンタイビオ」製造能力3倍に/エーザイ、AD血液診断の米社に22億円出資 など|製薬業界きょうのニュースまとめ(2024年3月6日)

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AnswersNews編集部

 

武田、光工場の「エンタイビオ」製造能力3倍に…新ライン稼働

武田薬品工業は3月6日、光工場(山口県光市)に炎症性腸疾患治療薬「エンタイビオ」(一般名・ベドリズマブ)の製造ラインを増設し、商用稼働を開始したと発表した。投資額は70億円。同工場での同薬の製造能力は従来の3倍以上に拡大する見込みで、CMOに委託していたバイアル製剤の大部分を内製化することが可能になる。新ラインには、汚染リスクを大幅に低減できるアイソレータ技術や滅菌済シングルユースシステムを採用。武田は光工場を全世界向けのエンタイビオバイアル製剤製造の最重要拠点と位置付ける。

 

エーザイ、AD血液診断の米社に1500万ドル出資

エーザイは3月6日、アルツハイマー病の血液診断を開発する米C2N Diagnosticsに最大1500万ドル(約22億円)を出資すると発表した。C2Nによる米国での血液診断の実用化と普及に向けた取り組みを支援する。アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβの検査は、陽電子放射断層法(PET)や脳脊髄液(CSF)検査が主流だが、費用やキャパシティの面で課題がある。エーザイは血液診断を普及させることで診断へのアクセスを向上させたい考え。

 

小野、がん免疫療法抵抗性因子に対する抗体医薬を導入…韓国企業から開発・商業化権

小野薬品工業は3月6日、韓国のバイオスタートアップNEX-Iと、同社が同定したがん免疫療法抵抗性因子ONCOKINE-1を標的とする抗体医薬「NXI-101」に関するライセンス契約を結んだと発表した。小野はNXI-101とそのバックアップ抗体を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得。一時金と開発・販売マイルストン、売上高に応じたロイヤリティを支払う。NXI-101は、ONCOKINE-1を中和することでがんの微小環境を調節するようデザインされており、がん免疫療法抵抗性を含むさまざまながんに効果が期待されるという。

 

Buzzreach 生成AIで臨床試験効率化、シンガポール企業と提携

Buzzreach(東京都港区)は3月6日、シンガポールのAIスタートアップ、ディープ・インテリジェント・ファーマ(DIP)と戦略的パートナーシップを結んだと発表した。生成AIを活用し、ドキュメントの翻訳や作成、候補患者のスクリーニングといった業務を効率化する。両社は2024年第1四半期に開始予定の臨床試験・臨床研究でPoCを実装していく予定。

 

決算

独バイエル(2023年12月期、3月5日発表)

医薬品事業の売上高は180億8100万ユーロ(約2兆9425億円、前期比6.1%減)、EBITDA50億2100万ユーロ(19.2%減)。為替の影響を除く調整後の売り上げ成長率は0.4%減。主力の抗凝固薬「イグザレルト」(40億8100万ユーロ、9.6%減)が後発医薬品との競争で売り上げを落とし、製品構成の変化やインフレによるコスト増が利益を圧迫した。眼科用抗VEGF薬「アイリーア」は、為替変動の影響もあって売上高は32億3100万ユーロ(0.6%増)とほぼ横ばいだった。24年12月期は、医薬品事業の売上高を前期比マイナス4%~0%(為替の影響を除く)と予想。売上高に対する特別項目控除前EBITDAの比率は26~29%(前期は28.7%)を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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