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大鵬薬品、中国ハイヘから抗がん剤導入/「ムコダイン」OTC発売 など|製薬業界きょうのニュースまとめ(2024年3月1日)

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大鵬薬品、中国ハイヘから抗がん剤グマロンチニブを導入…国内で昨年9月に申請

大鵬薬品工業とハイへ・バイオファーマ(中国)は3月1日、ハイへ子会社・海和製薬が非小細胞肺がん治療薬として日本で申請中のグマロンチニブ(一般名)についてライセンス契約を結んだと発表した。大鵬薬品は日本とアジア(中国を除く)、オセアニアで独占的に開発・製造・販売を行う権利を取得。契約一時金、開発・販売マイルストン、売上に応じたロイヤリティをハイヘに支払う。同薬は、ハイへが創製した経口MET阻害薬。日本では2023年9月に「MET 遺伝子エクソン 14 スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」を対象に海和が承認申請を行った。中国では同年3月に承認済み。

 

シオノギヘルスケア、「ムコダイン」OTC発売…杏林が商標許諾

シオノギヘルスケアは3月1日、OTC医薬品「ムコダイン去たん錠 Pro500」を発売したと発表した。医療用ムコダインを製造販売する杏林製薬から商標の許諾を得て販売。製造は杏林が行う。去痰薬の需要は感染症の流行で20年度から23年にかけて1.7倍に拡大しており、OTC発売によるセルフメディケーション支援を目指す。医療用医薬品の供給について、杏林は「在庫からの追加供給によって出荷量を増加させるとともに、4月の稼働を予定する高岡工場(富山市)での生産体制構築を進めている」としている。

 

塩野義と阪大、コロナ後遺症の予防法確立へ共同講座設置…「ゾコーバ」で臨床研究実施

塩野義製薬と大阪大は3月1日、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆるコロナ後遺症)に対する予防法の確立を目指し、同大大学院医学系研究科に共同研究講座を設置したと発表した。設置期間は2024年3月1日~27年2月28日。共同講座では、罹患後症状に対する抗ウイルス薬「ゾコーバ錠」(一般名・エンシトレルビル フマル酸)の有効性と安全性を評価するプラセボ対照の臨床試験を実施。予定症例数は2000例で、DCT(分散型治験)を活用する。ゾコーバは臨床第2/3相(P2/3)試験で罹患後症状の発現抑制の可能性が示されていた。両者は臨床研究を通じてデータの蓄積を進める。

 

サイフューズ、京都大と世界初の三次元神経導管移植を実施…社会実装に向け太陽HDと協働

サイフューズは3月1日、京都大医学部付属病院とともに、末梢神経損傷を対象とした三次元神経導管移植の医師主導治験を実施し、有効性と安全性が確認されたと発表した。治験では、手指の末梢神経損傷患者の皮膚から線維芽細胞を分離、培養し、サイフューズの臨床用バイオ3Dプリンタで製造した三次元神経導管を移植。12カ月観察を行った。参加した3人の患者全員の知覚神経と機能の回復が認められ、副作用や合併症の発生もなかったという。サイフューズは、資本提携を結ぶ太陽ホールディングス(HD)とその子会社・太陽ファルマテックとともに、今後の社会実装を目指す。

 

モデルナ、新社長に長山取締役

モデルナ・ジャパンは3月1日、代表取締役社長に長山和正取締役が就任したと発表した。長山氏は2002年にエーザイに入社し、同社のコーポレートストラテジー部長、コーポレートベンチャーキャピタル部長、チーフストラテジーオフィサーなどを歴任。在籍中に米デューク大ロースクールで法律学の修士号を取得し、ニューヨーク州弁護士として登録された。モデルナには22年4月にパートナーシップ&ストラテジーオフィサーとして入社した。

 

Axcelead DDP・十全化学など5社、湘南アイパークで創薬支援コンソーシアム発足

Axcelead Drug Discovery Partners(Axcelead DDP)、十全化学、スペラファーマ、東レリサーチセンター、メディフォードの5社は3月1日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)で「湘南創薬支援コンソーシアム」を発足したと発表した。 スクリーニングや化学、薬理、薬物動態、CMC開発、分析といった一連の創薬プロセスのシームレスな受託やコンサルテーションによって、1社では実現が難しい創薬支援の形を構築。新薬開発の活性化・加速化を目指す。

 

ロート、ITスタートアップのInnoJinと資本提携

ロート製薬は3月1日、順天堂大発のITスタートアップInnoJin(東京都文京区)と資本提携を結んだと発表した。InnoJinの第三者割当増資を引き受け、同社の株式を取得する。InnoJinは、ドライアイや花粉症に対するスマホアプリ型プログラム医療機器、VR・XR技術を用いた医療機器の研究開発、オンライン診療普及に向けたプラットフォームを開発する企業。提携では、InnoJinのデジタル医療技術とロートのアイケアに関する知見を組み合わせ、新たなアプローチによる眼の健康サポートを加速する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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