(写真:ロイター)
ノボ 肥満症治療薬「ウゴービ」発売は来年2月
ノボノルディスクファーマは11月22日、同日付で薬価収載された肥満症治療薬「ウゴービ皮下注」(一般名・セマグルチド)について、来年2月22日に発売する予定だと発表した。肥満症治療薬をめぐっては、世界的な需要増大による供給不足や美容目的での不適切使用が問題視されており、同社は「日本の需要のために確保できたウゴービを、最適使用推進ガイドラインに従って確実に適正使用してもらえるよう、監督当局、医療従事者、卸販売業者と協力していく」としている。日本では今年3月に承認を取得。ピーク時に328億円の販売を見込んでいる。
ノバルティス、高コレステロール血症向けsiRNA「レクビオ」発売
ノバルティスファーマは11月22日、国内初のLDLコレステロール(LDL-C)低下siRNA製剤「レクビオ皮下注」(インクリシランナトリウム)を発売したと発表した。適応は家族性高コレステロール血症と高コレステロール血症。LDL-Cの代謝を抑制するタンパク質PCSK9の産生を抑えることで、血中LDL-C値を低下させる。初回投与の3カ月後に2回目を投与し、それ以降は6カ月に1回の頻度で投与する。薬価は1シリンジ44万3548円。ピーク時に195億円の売り上げを予測している。
アッヴィ、リンパ腫治療薬「エプキンリ」発売…ジェンマブとコ・プロ
アッヴィは11月22日、抗CD3/CD20抗体「エプキンリ皮下注」(エプコリタマブ)を販売開始すると発表した。適応は、再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫)と再発・難治性の濾胞性リンパ腫。製造販売元はジェンマブで、グローバルの提携に基づいてアッヴィが販売し、両社でコ・プロモーションを行う。ピーク時の販売予測は307億円。
中外、抗がん剤「フェスゴ」発売…パージェタとハーセプチンの配合剤
中外製薬は11月22日、抗がん剤「フェスゴ配合皮下注」(ペルツズマブ/トラスツズマブ/ボルヒアルロニダーゼ アルファ)を発売したと発表した。抗HER2抗体「パージェタ」と同「ハーセプチン」の配合剤。ヒアルロニダーゼを配合することで皮下投与を可能にし、従来の点滴に比べて投与にかかる時間を大幅に短縮した。適応は「HER2陽性乳がん」と「がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」。ピーク時に344億円の販売を見込む。
サノフィ、高活性維持型第VIII因子製剤「オルツビーオ」を発売
サノフィは11月22日、高活性維持型血液凝固第VIII因子製剤「オルツービオ静注用」(エフアネソクトコグ アルファ)を発売したと発表した。効能・効果は「血液凝固第VIII因子欠乏患者における出血傾向の抑制」。第VIII因子製剤の半減期に影響を与えるフォン・ヴィレブランド因子の一部を組み込むなどして半減期を延長し、週1回の投与で週の大半にわたって活性を正常からほぼ正常の範囲に維持することを可能にした。ピーク時の販売予測は191億円。
持田/ニプロ「ジーラスタ」バイオシミラーを発売
持田製薬とニプロは11月22日、持続型G-CSF製剤「ジーラスタ」のバイオシミラー「ペグフィルグラスチムBS皮下注『モチダ』」「同『ニプロ』」を発売したと発表した。両剤は持田とキッズウェル・バイオが共同開発。「モチダ」は持田が、「ニプロ」は持田の後発医薬品事業子会社・持田製薬販売が今年9月に承認を取得した。原薬供給はキッズウェルが担当する。ジーラスタのバイオシミラーは国内初。
日本化薬「ヒュミラ」バイオシミラー、27日以降順次発売
日本化薬とセルトリオン・ヘルスケア・ジャパンは11月22日、抗TNFα抗体「ヒュミラ」のバイオシミラー「アダリムマブBS皮下注『CTNK』」について、日本化薬が今月27日以降、順次発売すると発表した。27日に発売するのは40mgと80mgのシリンジ製剤とペン製剤。20mgシリンジ製剤の発売日はあらためて案内するとしている。プロモーションは両社共同で行う。
協和キリン「オルケディア」高用量規格を発売
協和キリンは11月22日、カルシウム受容体作動薬「オルケディア錠」(エボカルセト)の高用量規格となる4mg製剤を発売したと発表した。従来の1mg、2mgに4mgを追加することで服薬負担の軽減などを期待する。
住友ファーマ、中国で市中肺炎治療薬の承認取得
住友ファーマは11月22日、中国で市中肺炎治療薬「XENLETA」(lefamulin acetate)の承認を取得したと発表した。アイルランドのNabriva Therapeuticsが創製したプレウロムチリン系抗菌薬で、住友ファーマは同社から中国・台湾・香港・マカオの同薬に関する資産を買収した。発売時期は検討中。