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独チェプラファーム、日本で事業開始…中外から「ゼローダ」承継|製薬業界きょうのニュースまとめ(2023年11月6日)

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独チェプラファーム、日本で事業開始…中外から「ゼローダ」承継

医療用医薬品の承継事業に特化した独チェプラファームは11月6日、日本で医療用医薬品の製造販売事業を開始すると発表した。日本法人のチェプラファーム(東京都千代田区)は今年4月に設立され、9月に医薬品の製造販売業許可を取得。来年2月には中外製薬から抗がん剤「ゼローダ」の製造販売承認を承継し、同年4月の販売移管後は単独で同薬の販売と情報提供活動を行う。チェプラファームは世界145カ国のパートナー会社を通じて医薬品を提供しており、2022年度の売上高は約2041億円。今後、日本でも承継品目を増やし、3年後に売上高100億円を目指す。

 

ブリストル 適応追加の「スプリセル」後発品、沢井に「あらゆる法的手段」

ブリストル・マイヤーズスクイブは11月6日、沢井製薬が抗がん剤「スプリセル錠」の後発医薬品「ダサチニブ錠『サワイ」』」について慢性骨髄性白血病の適応追加の承認を取得したことに対し、法的措置を講じると発表した。ブリストルは今年7月、慢性骨髄性白血病を効能・効果に含むダサチニブ後発品の製造販売は特許侵害にあたるとして、差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。ブリストルは、仮処分申し立てに加えて「法的に可能なあらゆる手段を講じる」としている。

 

CSL「ハイゼントラ」を患者宅に配送、全国でサービス開始

CSLベーリングは11月6日、人免疫グロブリン製剤「ハイゼントラ」を患者の自宅に配送する「CSL ホームデリバリー」を全国で開始したと発表した。佐川急便のチャーターサービスを患者ごとに手配し、CSLが開発した適切な温度管理(2~25度)ができる専用輸送ボックスで患者宅に配送。配達後、佐川が薬局に完了報告を行う。CSLは2022年7月から一部地域で実証実験を行っており、品質を担保しながら安全に配送できることが確認できたため、全国展開を開始した。

 

塩野義、JPモルガンのヘルスケア投資プラットフォームに出資

塩野義製薬は11月6日、米資産運用大手JPモルガン・アセット・マネジメント傘下のヘルスケア投資プラットフォーム「JPモルガン・ライフサイエンス・プライベート・キャピタル」(JPM LSPC)に出資すると発表した。JPM LSPCは新規の治療法や技術に重点を置いた初期・成長ステージのライフサイエンス企業に投資している。塩野義は出資を通じて、サイエンスのトレンドや次世代バイオテクノロジー企業の調査・発掘に向けてJPM LSPCと協働。ネットワークを広げ、研究力の強化とシーズ・技術・パートナーの探索につなげる。塩野義は契約に基づいて収益の分配を受け取る予定。

 

大塚HD、代表取締役COOに大塚製薬社長の井上氏

大塚ホールディングス(HD)は11月6日、代表取締役COOに子会社・大塚製薬の井上眞社長が就任すると発表した。来年1月1日付。井上氏は1983年に大塚製薬に入社。20年から同社社長と大塚HD取締役を務めている。

 

東和、23年4~9月期業績予想を上方修正

東和薬品は11月6日、2023年4~9月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は▽売上高1073億円(従来予想比27億円増)▽営業利益70億円(12億円増)▽経常利益102億円(46億円増)▽純利益69億円(35億円増)。安定供給体制の構築を進めたことで売上高が上振れし、費用の消化の遅れなどによって利益も従来予想を上回る見込みだとしている。24年3月期通期の連結業績予想は「市場環境や為替動向などに不透明な部分がある」とし、従来予想を据え置いた。

 

FRONTEO、AxceleadとAI創薬支援で提携

FRONTEOは11月6日、Axcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市)とAI創薬支援で提携したと発表した。FRONTEOの仮説生成AIとAxceleadの創薬プラットフォーム機能を組み合わせ、ドライ研究で構築した仮説をウェット研究で検証するサイクルを効率的に運用できるようにする。

 

決算

帝人(23年4~9月期、11月6日発表)

ヘルスケアセグメントの業績は、▽売上高707億円(前年同期比9.3%減)▽営業利益82億円(46.6%減)。先端巨大症・下垂体性巨人症/甲状腺刺激ホルモン産生下垂体腫瘍/膵・消化管神経内分泌腫瘍治療薬「ソマチュリン」や上肢・下肢痙縮治療薬「ゼオマイン」の販売が拡大したものの、昨年6月に後発品が参入した痛風・高尿酸血症治療薬「フェブリク」が落ち込んだ。24年3月期の業績は従来予想(売上高1400億円、営業利益165億円)を据え置いた。

 

キッセイ薬品工業(23年4~9月期、11月6日発表)

▽売上高369億7800万円(前年同期比12.5%増)▽営業利益20億1500万円(前年同期は6億2500万円の赤字)▽経常利益34億6500万円(3億800万円の赤字)▽純利益56億7800万円(70.7%増)。潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ」や顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオスカプセル」などが売り上げを拡大。原価率の改善や販管費の減少などで利益も大幅に増加した。4~9月期の業績を踏まえ、24年3月期の予想は売上高775億円(従来予想比30億円増)、営業利益50億円(8億円増)に上方修正した。

 

あすか製薬ホールディングス(23年4~9月期、11月6日発表)

▽売上高316億4800万円(前年同期比4.9%増)▽営業利益30億5500万円(6.1%増)▽経常利益30億9600万円(3.6%増)▽純利益41億2900万円(76.0%増)。子宮筋腫・子宮内膜症治療薬「レルミナ」が伸びたほか、月経困難症治療薬「ドロエチ」などが好調だった。24年3月期の予想は従来予想(売上高620億円、営業利益54億円)から変更はない。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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