日本化薬 中国発バイオテックに出資、抗がん剤商業化のオプション契約も
日本化薬は10月4日、中国発でケイマン諸島に本社を置くアドライ・ノルティに出資したと発表した。同社が米ナスダックへの新規上場にあわせて行った第三者割当増資を引き受け、議決権比率で1.5%に相当する株式を取得した。両社は、アドライがグローバルで開発している抗がん剤ブパルリシブの日本での商業化を含めたオプション契約も締結。日本化薬は「ブパルリシブの日本での開発・販売でさらなる関係強化を図っていく」としている。
田辺三菱 吉富薬品を吸収合併…来年3月
田辺三菱製薬は10月4日、子会社の吉富薬品を2024年3月末をめどに吸収合併すると発表した。吉富薬品は2000年に設立された精神科領域の医療用医薬品に特化したプロモーション会社。同社が保有するプロモーションなどに関するすべての権利と義務は田辺三菱が承継し、営業本部内に新設する精神科領域部(仮称)が同領域の医療用医薬品のプロモーションを担う。
富士薬品、アイパークに創薬研究拠点
富士薬品は10月4日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク、神奈川県藤沢市)に創薬研究拠点を新設したと発表した。化学合成の研究を行っている第一研究所(さいたま市)を新拠点に移転する。同社は、オープンイノベーションへの注目が高まっていることなどを背景に研究所の移転を検討してきたといい、ライフサイエンス業界に精通した研究者らがコミュニティを形成するアイパークへの移転を決めた。
エーザイ、カン研究所を吸収合併
エーザイは10月4日、研究子会社のカン研究所(神戸市)を吸収合併すると発表した。2024年4月1日付。カン研究所は、エーザイ本体とは異なるアプローチで創薬活動を行うために1997年に設立。エーザイが2022年10月に始めた新たな創薬研究体制では、グループ研究開発関連組織で一体的な施設・費用の運用と人材の効果的な配置を進めており、カン研究所のリソースを新体制で最大限活用するため、吸収合併することにした。
WHO、武田のデング熱ワクチンを推奨
武田薬品工業は10月4日、WHO(世界保健機関)の委員会が同社のデング熱ワクチン「QDENGA」の使用を推奨したと発表した。WHOは委員会の推奨を踏まえ、今後数カ月以内に公的予防接種プログラムにおける同ワクチンの使用に関する最終的なガイダンスを出す。委員会は、6~16歳の小児を対象に、デング熱による入院の発生率がピークに達する年齢の約1~2年前にワクチンを導入することを推奨している。同ワクチンは4価弱毒生ワクチン。現在、欧州、インドネシア、ブラジルで販売されており、近くアルゼンチンとタイでも販売される予定。
サンド、ロシアヘッドのフロレンザーノ氏が社長就任
サンドは10月4日、同社と関連会社サンドファーマの社長に、サンドロシアのカントリーヘッドを務めたマンリオ・フロレンザーノ氏が就任したと発表した。10月1日付。同氏は2018年11月から5年間、ロシアのカントリーヘッドを務め、その前は13年間にわたってサンドイタリアのヘッドを務めた。