大塚子会社のアステックスと米メルクが提携…がん抑制タンパク質に対する低分子薬創出
大塚製薬は8月8日、英子会社アステックスファーマシューティカルズが、米メルクとがん抑制タンパク質に活性を持つ低分子化合物候補の同定に向けた独占的研究提携・ライセンス契約を結んだと発表した。対象地域は全世界。アステックスは独自のフラグメント創薬技術を使ってがん抑制タンパク質p53の複数の形態を標的とする化合物を開発し、リード化合物を提供。メルクが研究、開発、商業化を進める。契約の対価としてアステックスは一時金3500万ドル(約50億円)と、開発・承認・販売マイルストンとして1プログラムあたり約5億ドルを受領する。アステックスと米メルクは、大鵬薬品工業とともに2020年にがん領域で戦略的提携を結んでいる。
アステラス、他家CAR-T細胞療法を開発する米ポセイダと提携
アステラス製薬は8月8日、米ポセイダ・セラピューティクスとがん領域の細胞医療について戦略的投資を含む提携を結んだと発表した。アステラスは総額5000万ドル(約72億円)をポセイダに投資し、株式の約8.8%を取得するとともに、同社が開発中の他家CAR-T細胞療法「P-MUC1C-ALLO1」の独占的・優先的交渉権を獲得。取締役会と科学諮問委員会にオブザーバーとして参加する権利と、ポセイダの経営権の変更に関する一定の権利も取得する。ポセイダは、独自の遺伝子編集プラットフォームでがんや希少遺伝子疾患に対する細胞医療・遺伝子治療を開発するバイオ医薬品企業。P-MUC1C-ALLO1は複数の固形がんを対象に臨床第1相(P1)試験を行っている。
富士レビオHD、GHIT Fundの資金拠出パートナーに
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は8月8日、臨床検査薬の研究開発を手掛ける富士レビオ・ホールディングスが資金拠出パートナーとして参画したと発表した。富士レビオHDは、自社の研究開発成果を各地の感染症対策に活用することを目指すとしている。