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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年6月30日)

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がん遺伝子パネル検査「タイミング・回数の見直しを」PhRMAが提言

米国研究製薬工業協会(PhRMA)は6月30日、がん遺伝子パネル検査の保険適用上の制限を見直すよう求める提言を公表した。現在、標準治療終了後に限定されている実施タイミングについては、最適なタイミングで検査できるようルールを改善するよう要望。生涯で1回に制限されている検査回数についても「組織・血漿検体にかかわらず、複数回の保険償還が可能となるよう求める」としている。PhRMAは、特定の遺伝子変異を有する患者を対象に臓器横断的な適応で承認を受ける薬剤の増加が見込まれることなどを指摘し、保険適用上の課題が解決されない場合、患者の新薬へのアクセスに支障が生じる可能性があるとしている。

 

武田、第VIII因子製剤スソクトコグ アルファを申請…後天性血友病A治療薬

武田薬品工業は6月30日、遺伝子組み換えブタ血液凝固第VIII因子製剤スソクトコグ アルファを申請したと発表した。適応は、後天性血友病A(AHA)患者における出血抑制。AHAは、ヒト血液第VIII因子に対するインヒビター(自己抗体)の出現によって引き起こされる希少な出血性疾患。スソクトコグ アルファは2014年に米国で承認されて以降、これまでに30以上の国・地域で承認されている。

 

MeijiSeikaファルマ 新型コロナレプリコンワクチン、追加免疫でも申請

MeijiSeikaファルマは6月30日、米アークトゥルス・セラピューティクスが開発した新型コロナウイルス感染症に対するレプリコンワクチン「ARCT-154」について、成人の追加免疫を対象とする承認申請を行ったと発表した。初回免疫では今年4月に申請している。ARCT-154は次世代のmRNA技術を使ったワクチンで、少量の接種で高い有効性が期待される。

 

小野薬品子会社、がん経験者向けカトラリー販売会社を買収

小野薬品工業は6月30日、子会社のmichitekuが、がん経験者向けのカトラリーの販売などを手掛ける猫舌堂(大阪市)を子会社化すると発表した。関西電力グループのベンチャー投資会社から猫舌堂の全株式を取得する。michitekuは、がん患者・家族向けに情報処理・情報提供サービスを展開する会社として昨年設立。小野薬品は「手術や治療により多くのがん患者が抱えている食事摂取におけるQOLの向上観点からも、がん患者を取り巻く社会的課題の解決に貢献できると考えている」としている。

 

アスピシャス、持田製薬と医療機器販売で業務提携

医療機器の研究開発を手掛けるアスピシャス(東京都千代田区)は6月30日、持田製薬と整形外科領域の医療機器の販売に関する業務提携基本契約を結んだと発表した。今後、アスピシャスの膝周囲骨切り術関連製品について具体的な協議を進める。アスピシャスは2021年設立。膝関節温存手術を中心とした治療法や医療機器の研究開発に取り組んでいる。

 

塩野義の「ムルプレタ」提携先が中国で承認取得

塩野義製薬は6月30日、自社創製のトロンボポエチン受容体作動薬「ムルプレタ」について、提携先の中国エディングファーマが同国で承認を取得したと発表した。適応は、「待機的な観血的手技を予定している成人慢性肝疾患患者における血小板減少症」。塩野義は、中国、香港、マカオでの同薬の独占的販売権をエディングに導出している。

 

ファイザー、多発性骨髄腫治療薬エルラナタマブを申請

ファイザーは6月29日、多発性骨髄腫治療薬エルラナタマブを日本で申請したと発表した。同薬は、抗BCMA/CD3二重特異性抗体。再発・難治性の患者を対象に行った国際共同臨床第2相(P2)試験では、BCMAを標的とした最初の治療となる患者で61%の奏効率を示し、奏効を認めてから9カ月時点で奏効が持続していた患者の割合は84%だった。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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