第一三共 後発品子会社・第一三共エスファをクオールHDに売却…250億円で
第一三共は5月16日、後発医薬品子会社の第一三共エスファ(DSEP)をクオールホールディングス(HD)に売却すると発表した。2024年4月までに株式の51%を譲渡し、将来的に100%を譲渡する。譲渡額は250億円。49%の譲渡時期については今後、両社で協議する。譲渡の目的について第一三共は「保険薬局事業と医療関連事業を持つクオールと融合することで、オーソライズド・ジェエリック(AG)を中心とするDSEPの事業拡充に向けた開発力や安定供給力を強化する」としている。23年3月期のDSEPの業績は売上高788億円(前期比22.3%増)、営業利益129億円(18.3%増)だった。
アステラス、新規ADCプラットフォーム開発でソニーと共同研究
アステラス製薬は5月16日、がん領域の新規抗体薬物複合体(ADC)プラットフォームの創製に向け、ソニーと共同研究契約を結んだと発表した。ソニーが開発した高分子材料「KIRAVIA Backbone(キラビアバックボーン)」をリンカーとするADCプラットフォームを共同で創製し、最適化研究を実施。アステラスが開発候補品の非臨床試験を行う。キラビアバックボーンは設計自由度が高く、搭載する薬剤分子を正確に増やしながら水溶性向上などの機能性を付加できるのが特徴で、両社は高い薬物抗体比の実現と治療効果の向上を目指す。ADC以外の創薬プラットフォーム構築などについても両社で協議を続けるという。
エーザイのレカネマブ、カナダで申請受理
エーザイは5月16日、米バイオジェンと共同開発する抗アミロイドβプロトフィブリル抗体レカネマブについて、カナダで承認申請を行い、規制当局に受理されたと発表した。適応は「脳内アミロイド病理が確認された早期アルツハイマー病」。レカネマブは米国で今年1月に発売。日本や欧州でも申請を行っている。