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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年4月12日)

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デンカ、がん治療用ウイルスの製造強化…120億円投資

デンカは4月12日、がん治療用ウイルス製剤の製造能力を増強するため、約120億円の投資を行うと発表した。新潟県五泉市の工場に新たな製造施設を設置する。同社は2021年に第一三共が承認を取得したがん治療用ウイルス製剤G47Δ(製品名・デリタクト)を製造している。今回の投資によって、G47Δの事業基盤を強化するとともに、ウイルス製剤を中心にCDMOとしてのプレゼンス確立につなげる。

 

科研「ART-648」の開発中止…減損損失15億円計上へ

科研製薬は4月12日、2021年に買収した子会社ARTham Therapeuticsが水疱性類天疱瘡を対象に臨床第2相(P2)試験を行っていた「ART-648」の開発を中止すると発表した。これに伴い、2023年3月期決算に無形固定資産の15億円を減損損失として計上する。P2試験では、これまでに治験薬を投与されたすべての被験者で主要評価項目の「新規病変の形成休止」が認められていないという。被験者の組み入れが予定通りに進んでいないことも考慮し、ARThamが開発中止を判断した。ART-648は経口投与可能なPDE4阻害薬。

 

アストラゼネカ「オンデキサ」を承継

アストラゼネカは4月12日、直接作用型第Xa因子阻害薬の中和剤「オンデキサ静注用」(アンデキサネット アルファ)について、5月1日にアレクシオンファーマから製造販売承認を承継すると発表した。日本ではアレクシオンが昨年3月に承認を取得し、アストラゼネカが流通・販売と情報提供・収集活動を行ってきた。

 

アステラスとCiRA、iPS細胞の医療応用で共同研究

アステラス製薬と京都大iPS細胞研究所(CiRA)は4月12日、iPS細胞の医療応用に向けた第二期の共同研究契約を結んだと発表した。第一期(2017年2月~23年3月)では、iPS細胞の創薬応用に関する包括的な共同研究を行ってきた。第二期は、iPS細胞由来の分化細胞・組織に関する基盤技術にデジタル技術を組み込み、創薬や医療への応用につなげる取り組みを行う。具体的には、ロボットとAIを使ったアステラス製薬の細胞創薬プラットフォームを活用し、iPS細胞由来の分化細胞・組織を高品質かつ安定的に作成する技術基盤の構築を進めるほか、iPS細胞由来の分化細胞・組織を使った新たな評価系の構築や細胞医療プログラムの創出に取り組む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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