バイオジェンとエーザイ、多発性硬化症治療薬の共同販促を今月末で終了
バイオジェン・ジャパンとエーザイは3月2日、バイオジェンの多発性硬化症治療薬3製品の国内での共同販促契約を今月末で終了すると発表した。対象は「テクフィデラ」(一般名・フマル酸ジメチル)、「タイサブリ」(ナタリズマブ)、「アボネックス」(インターフェロンベーター1a)。引き継ぎ期間を経て、バイオジェンが3製品に関するすべての業務を担当することになる。両社は2018年1月から共同で情報提供活動を行ってきたが、市場浸透に関する一定の目的を達成したとして契約の終了に合意した。バイオジェンは契約終了に伴い、エーザイに3100万ドル(約42億円)を支払う。
中外とBiofourmisが提携拡大、子宮内膜症の痛み評価ソリューションを実用化へ
中外製薬は3月2日、子宮内膜症患者の痛みを評価するデジタルソリューションを共同開発している米Biofourmisと、継続的な開発と実用化に向けた新たなパートナーシップを結んだと発表した。両社は2020年に提携し、Biofourmisのプラットフォームを活用し、バイオセンサーやAIベースのアルゴリズムを使って測定技術の開発を進めてきた。新たな提携では、測定技術の開発を進めるとともに、実臨床下で測定やケアサポートを行うための技術基盤の進展などを目指す。デジタルソリューションから得られるデータを中外の開発品「AMY109」の研究開発や市販後に活用することも想定している。
独アドラゴス サノフィ川越事業所を取得
CDMOの独アドラゴス・ファーマは3月2日、サノフィの川越事業所の買収を完了したと発表した。買収額は非開示。同事業所の従業員はアドラゴスに移籍した。今回の買収でアドラゴスは日本で3番手のCDMO専門企業となった。今後は、サノフィの戦略的パートナーとして同社製品の製造を続けるとともに、国内外の新規顧客開拓と生産能力拡大に取り組む。
アキュリス、業界横断の睡眠サービスコンソーシアムに参画
アキュリスファーマ(東京都港区)は3月2日、スリープテック企業のニューロスペース(東京都墨田区)を中心とする「睡眠サービスコンソーシアム」に参画したと発表した。同コンソーシアムは2020年に設立。これまでに寝具、食品、テクノロジーなど睡眠関連事業を手掛ける企業が集い、情報発信やガイドライン策定といった啓発活動を行ってきた。アキュリスはナルコレプシーなどを対象にヒスタミンH3受容体拮抗薬/逆作動薬のpitolisantの開発を進める一方、医薬品の枠を超えた社会課題の解決を目指しており、医療分野の知見や研究結果を提供することでコンソーシアムの活動に貢献するとしている。
富士フイルム、プラスミドDNA合成技術を持つシンプロジェンに出資
富士フイルムは3月2日、DNA合成技術を持つ神戸大発バイオベンチャーのシンプロジェン(神戸市)に出資したと発表した。ライフサイエンス領域のコーポレートベンチャーキャピタルを通じて第三者割当増資を引き受けた。富士フイルムは出資を通じてシンプロジェンのプラスミドDNA合成技術・ノウハウにアクセス。バイオ医薬品CDMO事業の応用展開を図るとともに、バイオ医薬品用のプラスミドDNAやウイルスベクターのグローバルな供給体制の構築に向けた協議を進めるとしている。
アムジェン日本法人、新社長にマグレガー氏
アムジェンは3月1日、同日付でニール・マグレガー氏が社長に就任したと発表した。昨年11月から暫定的に社長を兼任してきた米アムジェンのシニア・バイスプレジデントのメイ・リン・カー氏は、従来から担当する日本アジア太平洋地域ゼネラルマネージャーに専念する。マグレガー氏は、米ブリストル・マイヤーズスクイブでオーストラリア・ニュージーランドの最高財務責任者(CFO)や日本・韓国・台湾のCFOを歴任し、直近は同社オーストラリア・ニュージーランド事業の最高責任者を務めていた。
アリックスパートナーズ、ヘルスケア・ライフサイエンス部門を立ち上げ
グローバルコンサルティングファームのアリックスパートナーズは3月1日、国内でヘルスケア・ライフサイエンス部門を立ち上げたと発表した。業績不振事業のターンアラウンドや全社的構造改革など、企業価値の向上につながるコンサルティングサービスを提供する。部門のパートナー&マネージングディレクターには武田薬品工業や外資系コンサルティング企業での経験を持つ服部浄児氏が就いた。アリックスパートナーズは米国に本社を持つコンサルティング企業で、日本では2005年に事業を開始した。
日本メジフィジックス 新社長に住友化学の冨ケ原氏
日本メジフィジックスは3月1日、新社長に住友化学常務理事の冨ケ原祥隆氏が就任すると発表した。今月31日に開催する取締役会で正式決定し、4月1日に就任する予定。現職の田村伸彦氏は特別顧問に就く。