アステラス、新社長に岡村副社長…安川氏は代表権のある会長に
アステラス製薬は2月6日、4月1日付で代表取締役社長CEOに岡村直樹副社長が昇格する人事を発表した。現職の安川健司氏は代表取締役会長に就く。同社は「2023年度は成長を加速させる攻めのタイミングであり、新たなリーダーシップの下で25年度を最終年度とする経営計画の達成、その先の長期的な成長に向けた戦略を検討、実行することが最適と判断した」としている。岡村氏は1986年に山之内製薬(現アステラス)に入社。ライセンシング&アライアンス(事業開発)部長や経営企画部長を経て、19年6月から代表取締役副社長を務める。60歳。
科研製薬、営業体制を変更
科研製薬は2月6日、営業組織を変更すると発表した。4月1日付で全国5つの支店を再編し、営業本部に首都圏・中部、西日本、東日本を管轄する3つの統括営業部を新設。全国33営業所を直接管轄する体制に変更する。医療現場のニーズに柔軟かつ迅速に対応する狙い。このほか、医薬営業部内にマーケティンググループを新設し、デジタル戦略チームを設置する。
帝人ファーマ、新社長に種田研究開発技術本部長
帝人ファーマは2月6日、渡辺一郎社長が退任し、後任に種田正樹・研究開発技術本部長が就任すると発表した。4月1日付。種田氏は帝人グループのヘルスケア事業本部長を兼務する。種田氏は1990年に帝人に入社。帝人ファーマや帝人ヘルスケアで企画管理部門長を歴任し、22年から現職。57歳。
決算
仏サノフィ(2022年12月期、2月3日発表)
売上収益429億9700万ユーロ(約6兆1140億円、前期比13.9%増)、純利益67億2000万ユーロ(8.0%増)。抗IL-4/13受容体抗体「デュピクセント」が恒常為替レートで前期比43.8%増の82億9300万ユーロを売り上げ、業績を牽引。トラベルワクチンやブースターワクチン需要の回復でワクチン事業は6.3%の増収となった。23年12月期は、調整後EPS(1株当たり利益)で1桁台前半の成長を見込む。
米ギリアド(2022年12月期、2月2日発表)
売上収益272億8100万ドル(約3兆5970万円、前期比0.1%減)、営業利益73億3000万ドル(26.1%減)、純利益45億6600万ドル(26.4%減)。抗HIV薬「ビクタルビ」(103億9000万ドル、20.5%増)やCAR-T細胞療法「イエスカルタ」(11億6000万ドル、66.9%増)などの販売が伸びたものの、新型コロナウイルス感染症治療薬「ベクルリー」の売上高が前期比29.8%減の39億500万ドルと落ち込んだ。23年12月期は、製品売上高260~265億ドル(22年は270億円)と減収の見通し。ベクルリーは約20億ドルを予想する。