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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年12月16日)

更新日

 

23年度薬価改定、乖離率4.375%超の品目が対象に…全体の48%で引き下げ

政府は12月16日、2度目の中間年改定となる2023年度薬価改定について、対象範囲を平均乖離率(7.0%)の0.625倍(乖離率4.375%)超とすることを決めた。全収載品目の69%にあたる1万3400品目が対象となり、厚生労働省によると全体の48%(9300品目)で薬価が引き下げられる。23年度改定では、物価高・安定供給問題対応として前回の中間年改定では適用しなかった不採算品再算定を特例的に実施。不採算の1100品目の薬価を引き上げる。加えて、ドラッグ・ラグへの特例的対応として、新薬創出加算を増額。薬価が下がる150品目について、差額の相当部分を上乗せし、従来の薬価に近い水準まで引き上げる。23年度改定による薬剤費の削減額は3000億円程度となる見込み。21年度改定と比較すると、影響は1300億円程度緩和されることになる。

 

シンバイオ「トレアキシン」後発品販売の東和を提訴

シンバイオ製薬は12月16日、抗がん剤「トレアキシン」の特許を侵害しているとして同薬の後発医薬品を販売している東和薬品を相手取り、製造販売の差し止めと損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたと発表した。シンバイオは、今年4月に後発品の承認を取得した4社に対し、特許侵害の懸念を通告したが、同6月に東和が販売を開始したため、提訴に踏み切った。トレアキシンの後発品は、東和と同時に承認を取得したファイザーの製品も今月9日に薬価収載され、16日に発売された。

 

そーせい、米リリーと糖尿病・代謝性疾患で提携

そーせいグループは12月16日、米イーライリリーと糖尿病・代謝性疾患に対する治療薬の研究開発・商業化で提携したと発表した。リリーが選定する複数のGタンパク質共役受容体(GPCR)ターゲットに対し、そーせいが選択性の高い新規の低分子ヒット化合物を創出する。そーせいは一時金として3700万ドル(約50億円)を受領。開発・販売に応じたマイルストンとして最大6億9400万ドル(約940億円)を受け取るほか、段階的なロイヤリティを受け取る権利を持つ。

 

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