第一三共の新型コロナワクチン、追加免疫で来年1月申請へ
第一三共は11月15日、開発中の新型コロナウイルス向けmRNAワクチンについて、追加免疫を対象に行った国内臨床第1/2/3相(P1/2/3)試験で主要評価項目を達成したと発表した。来年1月に申請する予定。試験は、初回接種から6カ月以上たった健康成人と高齢者約5000人を対象に実施。既存のmRNAワクチン「コミナティ」(ファイザー)と「スパイクバックス」(モデルナ)に対する非劣性を確認した。第一三共は今年9月から初回免疫のP3試験も進めており、オミクロン株に対応した2価ワクチンの臨床試験も計画している。
武田、抗CMV薬「LIVTENCITY」欧州でも承認
武田薬品工業は11月15日、欧州で抗サイトメガロウイルス(CMV)薬「LIVTENCITY」(一般名・maribavir)の承認を取得したと発表した。既存の移植後の抗CMV療法(ガンシクロビル、バルガンシクロビル、ホスカルネット、シドフォビル)のいずれかに抵抗性を示す成人患者が対象。同薬はCMV pUL97キナーゼとその天然基質を阻害する経口薬で、米国では2021年に承認された。日本でもP3試験を行っている。