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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年9月30日)

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アストラゼネカ製コロナワクチンの使用終了

厚生労働省は9月30日、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン「バキスゼブリア」の使用を終了すると発表した。同日、アストラゼネカから供給されたすべてのワクチンが有効期限を迎えた。厚労省は2020年12月に同社と1億2000万回分の供給契約を締結。このうち、実際に供給を受けたのは約5770万回分で、約20万回分を国内に配送。約4400万回分を海外に供与し、残る約1350万回分は廃棄された。約6230万回分はキャンセルし、必要経費を除いた額がアストラゼネカから返金されるという。

 

住友ファーマ、リハビリ機器を発売…フロンティア事業初の製品

住友ファーマは9月30日、メルティンMMI(東京都中央区)と共同開発し、メルティンが医療機器認証を取得したリハビリテーション機器について、同社と国内での販売提携契約を結んだと発表した。メルティンから独占的に供給を受け、同日から販売を始めた。発売したのは、脳卒中などで麻痺した手指のリハビリに使う機器。運動意図を生体信号から識別し、ロボット装置で運動をアシストする。住友ファーマは「フロンティア事業」として医薬品以外の分野で新規事業の創出に取り組んでおり、今回のリハビリ機器は同事業として初の製品となる。

 

サノフィ、血友病A治療薬を申請

サノフィは9月30日、血友病A治療薬の血液凝固第VIII因子製剤efanesoctocog alfaを日本で申請したと発表した。通常、第VIII因子製剤の半減期はフォン・ヴィレブランド因子(VWF)の半減期に依存するが、同薬はVWFに依存しない薬理作用を持ち、週1回の投与で活性を週の大半にわたって正常~ほぼ正常の範囲に維持できる。

 

アステラス、フェゾリネタントを欧州で申請

アステラス製薬は9月30日、閉経に伴う中等度から重度の血管運動神経症状(VMS)の治療薬フェゾリネタントを欧州で申請し、EMA(欧州医薬品庁)が申請を受理したと発表した。同薬は経口の非ホルモン治療薬で、KNDy(キスペプチン/ニューロキニン/ダイノルフィン)ニューロンに結合するニューロキニンB(NKB)をブロックし、脳の体温調節中枢(視床下部)のニューロン活動を緩和することでVMSの頻度と重症度を軽減する。米国でも今年6月に申請した。

 

メディパル、超低温保管カートのレンタルサービス開始

メディパルホールディングス(HD)は9月30日、マイナス150度以下の温度帯に対応した保管・輸送用カート「medks-SDDU」を医療機関や企業にレンタルするサービスを始めたと発表した。サービスを提供するのは、子会社のメディセオ、エバルス、アトルの3社。第1号として10月から島根大医学部付属病院がサービスの利用を始める。

 

メディパルのCVC、抗体研究のイーベックに出資

メディパルHDは9月30日、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドのMEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合が、医薬品向け完全ヒト抗体の研究開発を行うイーベック(札幌市)に出資したと発表した。イーベックの第三者割当増資を引き受けた。同社は調達した資金で製品開発を進める。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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