塩野義の新型コロナ治療薬、中国で申請前の資料提出を開始
塩野義製薬は7月4日、新型コロナウイルス感染症治療薬として開発中の抗ウイルス薬「S-217622」(一般名・エンシトレルビル フマル酸)について、中国の医薬品規制当局に対して承認申請に向けた資料の提出を開始したと発表した。申請後のコミュニケーションを円滑にする狙い。日本では緊急承認を求めて申請を行っている。
アキュリス、ノックオンザドアと協業…てんかん領域の治験DX化などで
アキュリスファーマ(東京都港区)は7月4日、ヘルステックベンチャーのノックオンザドア(東京都新宿区)と、てんかん発作領域で治験のDX化などを目指す包括的協業に合意したと発表した。ノックオンザドアは、てんかん患者とその家族が服薬状況や発作頻度を記録するスマートフォンアプリ「nanacara(ナナカラ)」を軸に、患者と医療従事者をつなぐプラットフォームを提供する企業。協業では、アキュリスが行う治験で使用する電子日誌アプリをノックオンザドアが制作・提供するほか、ナナカラを通じて蓄積したてんかん発作に関するリアルワールドデータを活用した研究を両社で行う。アキュリスは今年1月、米Neurelisからてんかん発作に対するジアゼパム経鼻スプレー製剤を導入した。
MeijiSeikaファルマ、北里薬品産業を9月末に解散
MeijiSeikaファルマは7月4日、子会社・北里薬品産業を解散することで北里研究所と合意したと発表した。北里薬品産業は北里研究所の販売部門として1955年に設立され、98年にMeijiSeikaファルマの子会社となった。設立以来、ワクチン専門の販売会社として活動を行ってきたが、事業環境の変化に伴い解散を決めた。解散後、北里薬品産業のワクチン販売機能はMeijiが担う。解散は9月30日を予定している。
カイオム、抗がん剤「CBA-1535」のP1試験を開始
カイオム・バイオサイエンスは7月4日、開発中の抗がん剤「CBA-1535」について、臨床第1相(P1)試験で最初の被験者への投与を行ったと発表した。同薬は3つの抗原結合部位を持ち、2つが固形がんに発現するタンパク質5T4に、1つがT細胞上のCD3に結合する抗体医薬。T細胞の増殖と活性化を誘導することで抗腫瘍効果を発揮すると期待される。P1試験は固形がん患者を対象に実施し、安全性や忍容性を検証するとともに、免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブとの併用療法に関する探索的な検証を行う。
ユーシービージャパン、ゾジェニックスジャパンを吸収合併
ユーシービージャパンは7月1日、ゾジェニックスジャパンを吸収合併したと発表した。親会社のUCB(ベルギー)が米ゾジェニックスを今年3月に完全子会社化したのに伴う国内組織の統合で、ゾジェニックスジャパンの従業員はユーシービージャパンに転籍する予定。合併により、てんかん領域でのポジションを強化する。