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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年6月21日)

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塩野義 PxDTと共同研究、音刺激で認知症ケア

塩野義製薬は6月21日、筑波大発のスタートアップ企業ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT、東京都千代田区)と、音刺激による脳の活性化と認知機能の改善に向けた共同研究について基本合意書を結んだと発表した。認知症患者の脳では特定のリズム活動(ガンマ波)が弱まっていることが報告されており、塩野義とPxDTは昨年12月から行っている共同研究でガンマ波を強める可能性のある音を開発。今後、テレビの音や音楽を加工して特定のリズムの脳活動を強めるといったサービスの開発に向け、さらにエビデンスを構築していく。

 

田辺三菱、SGLT2阻害薬「カナグル」慢性腎臓病に適応拡大

田辺三菱製薬は6月21日、自社創製のSGLT2阻害薬「カナグル錠」(一般名・カナグリフロジン水和物)について、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病への適応拡大が承認されたと発表した。承認は20日付。慢性腎臓病に対するSGLT2阻害薬の承認は、昨年8月の「フォシーガ」(アストラゼネカ)に続いて2剤目となる。

 

FRONTEO、住友ファーマと業務委託契約…統合失調症対象のAIプログラム開発で

FRONTEOは6月21日、統合失調症を対象としたAI(人工知能)プログラムの研究開発に向け、住友ファーマと試験計画書作成の業務委託契約を結んだと発表した。FRONTEOは認知症の診断を支援するAIプログラムの開発を行っており、ほかの精神神経疾患でも開発に取り組んでいる。住友ファーマとは昨年8月、統合失調症の診断を支援するAIプログラムの研究開発に向けた独占的交渉に関する契約を結んでいた。

 

トリアゾラム原薬、模造品販売のライフ・エヌ・ピーに業務停止命令

睡眠導入薬トリアゾラムの原薬の模造品を製薬企業に販売したなどとして、東京都は6月20日、医薬品卸売販売業のライフ・エヌ・ピー(東京都千代田区)に医薬品医療機器等法に基づく業務停止命令を出したと発表した。期間は今月21日から30日までの10日間。同社は、トリアゾラム原薬の製造を委託していた国内製造業者が2019年1月に製造中止を決めたことに伴い、韓国企業に製造を依頼。国内業者が製造した在庫と偽って販売していた。模造品の原薬を使って製造された製品はすでに回収されており、これまでに健康被害の報告はない。

 

バイエル「イグザレルト」末梢動脈疾患に適応拡大

バイエル薬品は6月20日、抗凝固薬「イグザレルト」(リバーロキサバン)について、「下肢血行再建術施行後の末梢動脈疾患(PAD)」への適応拡大が承認されたと発表した。同時に承認された2.5mg製剤を使用する。PADの治療に使用できる抗凝固薬は国内初。

 

中外「ノイトロジン」「アバスチン」が適応拡大

中外製薬は6月20日、公知申請を行っていたG-CSF製剤「ノイトロジン」(レノグラスチム)と抗VEGF抗体「アバスチン」(ベバシズマブ)がそれぞれ適応拡大承認を取得したと発表した。承認されたのは、ノイトロジンが「再発または難治性の急性骨髄性白血病に対する抗がん剤との併用療法」、アバスチンが「卵巣がん(10mg/kgの2週間間隔投与)」。いずれも海外の治療ガイドラインに記載されている治療法で、関連学会が開発を要望していた。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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