
アストラゼネカ、新型コロナの抗体カクテルを申請…特例承認を希望
アストラゼネカは6月9日、新型コロナウイルスに対する抗体カクテル製剤「AZD7442」を国内申請したと発表した。発症抑制と治療の両方を対象としており、特例承認の適用を希望している。AZD7442は、新型コロナから回復した人が持つB細胞に由来する長時間作用型抗体チキサゲビマブとシルガビマブの併用療法。米ヴァンダービルト大が開発し、アストラゼネカの技術で半減期を3倍以上に延長した。欧州では「Evusheld」の製品名で承認されており、米国でも緊急使用許可を取得している。
田辺三菱、奨学寄付を今年度で終了
田辺三菱製薬は6月9日、医学・薬学研究への支援を目的に行ってきた奨学寄付を今年度で終了すると発表した。2023年度以降は、資金提供する「先進医薬研究振興財団」「日本応用酵素協会」を通じた研究支援を継続するとともに、医学・薬学系団体が行う研究活動・研究支援制度に対する助成プログラムを新設。21年度に創設した「医学教育助成プログラム」の対象と助成金額を拡充するほか、人材育成を支援するプログラムも新たに創設する。
エディロール特許訴訟、中外が控訴
骨粗鬆症治療薬「エディロール」(一般名・エルデカルシトール)の特許を侵害したとして、中外製薬が後発医薬品メーカー2社に販売などの差し止めを求めた訴訟で、中外は6月9日、訴えを棄却した一審判決を不服として知的財産高等裁判所に控訴したと発表した。訴えているのは、2020年2月にエディロール後発品の承認を取得した沢井製薬と日医工。一審の東京地裁は今年5月、中外の訴えを退ける判決を出した。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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