「バビースモ」「ケレンディア」など新薬14成分18品目、25日収載
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は5月18日、中外製薬の加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫治療薬「バビースモ硝子体内注射液」やバイエル薬品の慢性腎臓病治療薬「ケレンディア錠」など新薬14成分18品目の薬価収載を了承した。収載は5月25日。ピーク時の売上高は、バビースモが320億円、ケレンディアは264億円を見込む。先駆け審査指定制度の対象品目であるサノフィの酸性スフィンゴミエリナーゼ欠損症治療薬「ゼンフォザイム点滴静注用」も同日付で収載される。くわしくはトピックスで。
「デュピクセント」2度目の市場拡大再算定…8月に薬価11.7%引き下げ
中医協総会は5月18日、サノフィのアトピー性皮膚炎治療薬「デュピクセント」(一般名・デュピルマブ)について、新薬の薬価収載に合わせた四半期ごとの市場拡大再算定を適用し、薬価を11.7%引き下げることを了承した。同薬が市場拡大再算定を受けるのは2020年4月の薬価改定に続いて2度目で、この時は20.2%の引き下げを受けている。今回は、「年間販売額350億円超かつ基準年間販売額の2倍超」の要件に該当すると判断された。新薬価はシリンジ製剤が5万8593円、ペン製剤が5万8775円。8月1日から適用される。
アッヴィ日本法人、21年の売上高は前年比12.9%減
アッヴィは5月18日、2021年の日本法人の売上高が前年比12.9%減の989億9000万円だったと発表した。同年7月に抗RSウイルス抗体「シナジス」をアストラゼネカに販売移管したことなどが響いた。国内の臨床試験数は前年に比べて13.5%増加したという。
協和キリン、ルカ・サイエンスとミトコンドリア病治療の共同研究
協和キリンは5月18日、ルカ・サイエンス(東京都中央区)とミトコンドリア病治療に関する共同研究を行うと発表した。ルカ・サイエンスが開発している新規ミトコンドリア製剤プラットフォームを活用し、革新的な治療法の創出を目指す。同社は、細胞から高機能のミトコンドリアを単離製造する技術を持つ。
GHIT Fund、CEPIとの連携強化で覚書
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は5月18日、ワクチン開発を支援する国際的な官民パートナーシップである感染症流行対策イノベーション連合(CEPI、本部=ノルウェー・オスロ)と、連携強化を目的とした覚書を結んだと発表した。今後、有望なワクチン開発プラットフォームや技術を協力して特定したり、ワクチン開発に共同で投資したりするなど、具体的な連携の機会を探っていく。
「オプジーボ」カボザンチニブとの併用療法、未治療腎細胞がんで承認―台湾
小野薬品工業は5月18日、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(ニボルマブ)について、マルチキナーゼ阻害薬カボザンチニブとの併用療法が台湾で未治療の進行腎細胞がんの適応で承認を取得したと発表した。スニチニブ単剤療法を対照群として行った国際共同臨床第3相(P3)試験では、無増悪生存期間と全生存期間を有意に延長した。腎細胞がんに対する両剤の併用療法は、日本では昨年8月に承認されている。