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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年3月17日)

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中外と米アレクシオン 抗体改変技術の特許訴訟で和解、一時金7.75億ドル

中外製薬は3月17日、抗体改変技術をめぐる米アレクシオン ファーマシューティカルズとの特許侵害訴訟について、一時金7億7500万ドル(約920億円)を受け取ることで和解したと発表した。中外は、アレクシオンの抗補体(C5)抗体「ユルトミリス」(一般名・ラブリズマブ)が自社の特許を侵害しているとして、2018年に東京地裁と米デラウェア州連邦地裁に提訴していたが、和解に伴い取り下げる。一時金以外の金銭の授受は発生しない。

 

厚労省 新型コロナワクチン1億4500万回分を追加購入へ

厚生労働省は3月16日、今年下半期に新型コロナワクチン1億4500万回分を追加購入することでファイザー、モデルナと合意したと発表した。追加購入するのは、ファイザーの「コミナティ」7500万回分と、モデルナの「スパイクバックス」7000万回分で、4回目の接種を想定したもの。日本政府は今年分のワクチンとして、すでにファイザー、モデルナ、米ノババックスの3社から計3億7300万回分の供給を受けることで合意しており、今回の追加購入分を含めると5億1800万回分となる。

 

塩野義のコロナ治療薬、グローバルP3試験開始へ

塩野義製薬は3月16日、新型コロナウイルス感染症を対象に開発中の抗ウイルス薬「S-217622」について、国際臨床第3相(P3)試験を開始すると発表した。試験は米国立アレルギー・感染症研究所が支援する官民パートナーシッププログラムの1つとして行われ、欧州、北米、南米、アフリカ、アジアで約1700人の患者登録を予定。米国に本部を置く研究ネットワークThe AIDS Clinical Trials Groupと共同で行う。同薬は国内を中心に軽症・中等症患者を対象としたP3試験と、無症候・軽度症状のみを有する患者を対象としたP2b/3試験を実施中。国内では先月25日に条件付き早期承認の適用を求めて承認申請した。

 

杏林、感染症治療薬「ラスビック」を中国企業に導出

キョーリン製薬ホールディングス(HD)は3月17日、子会社・杏林製薬が創製したニューキノロン系経口抗菌薬ラスクフロキサシンについて、中国での開発・販売権をNanjing Neiwa Faith(中国・南京)に供与するライセンス契約を結んだと発表した。同薬は、「ラスビック錠」の製品名で呼吸器・耳鼻咽喉科領域の感染症治療薬として2020年に日本で発売。キョーリンは今後もグローバルなライセンス活動を展開していくとしている。

 

レナサイエンス、医科歯科大病院と共同研究…「RS5614」FGF23関連性疾患で臨床研究

レナサイエンスは3月17日、開発中のPAI-1阻害薬「RS5614」について、東京医科歯科大学病院と共同研究契約を結んだと発表した。FGF23関連性低リン血症性くる病患者を対象に、有効性と安全性を検証する臨床研究を行う。PAI-1は血栓の溶解に必要なタンパク質で、細胞の再生や老化との関連が示唆されている。RS5614は、慢性骨髄性白血病や悪性黒色腫、新型コロナウイルス肺炎を対象に開発が行われている。

 

アルフレッサ、プレシジョンと資本提携

アルフレッサHDは3月16日、子会社アルフレッサがAI(人工知能)診断支援システムを手掛けるプレシジョン(東京都文京区)と資本提携したと発表した。プレシジョンは、患者が入力した問診結果と診療マニュアルをAIが照合することで疑われる疾患などを電子カルテ上に表示する診療支援システムを提供。資本提携の締結は昨年8月で、12月から両社で営業活動を行っている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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