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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年11月11日)

更新日

 

モルヌピラビル 政府が約160万人分調達、約12億ドルで

MSDは11月11日、新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬モルヌピラビル(開発コード・MK-4482)の供給について日本政府と合意したと発表した。親会社の米メルクによると、日本政府は承認後、約160万人分を約12億ドル(約1370億円)で調達する。同薬は今月、英国で世界初の承認を取得しており、米国でも緊急使用許可を申請している。

 

ファイザーの新型コロナワクチン、18歳以上への追加接種が特例承認

ファイザーは11月11日、新型コロナウイルスワクチン「コミナティ筋注」について、18歳以上に対する追加接種の特例承認を取得したと発表した。追加接種について厚生労働省は、2回接種が完了したすべての人を対象に行う方向で検討を進めている。接種時期は2回目から8カ月後が目安で、医療従事者を皮切りに12月から始まる見通し。

 

スズケン、早期退職に511人が応募

スズケンは11月11日、同社と子会社のサンキ(広島市)、アスティス(松山市)、翔薬(福岡市)で行った希望退職者の募集に計511人が応募したと発表した。退職日は12月31日。募集対象者は各社の規定によって定められ、スズケンでは退職日時点で満45~59歳の正社員が対象となった。グループの人事・総務・経理業務を手掛けるスズケンビジネスアソシエへの転籍希望者も同時に募り、90人が応募した。特別退職金など、早期退職や転籍に伴って発生する費用として、2021年4~12月期決算に46億6900万円を特別損失として計上する見込み。

 

日医工、業績予想を下方修正…通期171億円の営業赤字に

日医工は11月11日、2021年4~9月期と2022年3月期の業績予想を修正したと発表した。修正後の予想は、21年4~9月期が売上収益859億円(従来予想比81億円減)、営業利益141億円の赤字(従来は52億円の赤字)、通期は売上収益1850億円(100億円減)、営業利益171億円の赤字(従来は5億円の黒字)。業務停止命令を受けた富山第一工場からの出荷再開が遅れたことや、同工場で廃棄される見通しの原材料、仕掛品などについて棚卸資産評価損を48億3700万円計上したことが響く。

 

「ヘムライブラ」後天性血友病Aへの適応拡大申請

中外製薬は11月11日、血友病A治療薬「ヘムライブラ」(一般名・エミシズマブ)について、後天性血液凝固第VIII因子欠乏患者における出血傾向の抑制(後天性血友病A)への適応拡大を申請したと発表した。申請は国内臨床第3相(P3)試験に基づく。ヘムライブラは18年に発売。小児・成人の先天性血友病A治療薬として使用されている。

 

サスメド 不眠症治療用アプリで主要評価項目を達成

サスメドは11月11日、開発中の不眠症治療用アプリについて、国内臨床試験で主要評価項目を達成したと発表した。シャム群との比較で、アテネ不眠尺度(不眠重症度の指標)の有意な改善が認められた。同社は「結果を踏まえ、薬事承認申請に向けて準備を進める」としている。

 

日本新薬、核酸医薬の国内開発で仏社とオプション契約

日本新薬は11月10日、仏Dynacureのアンチセンス核酸医薬「DYN101」について、日本での開発・商業化権に関する独占的なオプション契約を結んだと発表した。同薬は中心核ミオパチーを対象にDynacureが開発しており、日本新薬は2022年後半に明らかになる海外P1/2試験の中間解析結果などを踏まえてオプション権の行使を決める。中心核ミオパチーは骨恪筋の先天的な構造異常による希少疾患で、根治的治療薬はない。同薬は、疾患の原因の1つとされるダイナミン2タンパク質の過剰発現を減少させる作用を持つ。

 

スズケン、在庫・発注管理DXを手掛けるスマートショッピングと資本業務提携

スズケンは11月11日、在庫・発注管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション「スマートマットクラウド」を展開するスマートショッピング(東京都品川区)と資本業務提携を結んだと発表した。スマートマットは、商品の重さから在庫を自動で把握し、残量が少なくなると自動で発注するシステム。今後、両社で医療業界での普及に向けた取り組みを進める。スズケンは、自社システムとの連携を通じ、医薬品の自動発注など医療機関・薬局向けの新サービスを開発する。

 

アストラゼネカ 発足1年の「i2.jp」、参加パートナーが132に拡大

アストラゼネカは11月11日、昨年発足したヘルスケア・イノベーションハブ「i2.jp」について、参加パートナー数が発足時の7から今月11日時点で132に拡大したと発表した。約6割がスタートアップ企業で、製薬企業や医療機器メーカー、ベンチャーキャピタルなどが参加。パートナー間の協業も始まっており、複数のプロジェクトが進んでいるという。

 

決算

扶桑薬品工業(2021年4~9月期、11月11日発表)

売上高249億6600万円(前年同期比0.1%増)、営業利益12億5300万円(26.5%減)。薬価改定などによる売上原価率の上昇が響いた。一方、22年3月期の業績予想は売上高492億円(従来予想比7億円増)、営業利益16億円(4億円増)に上方修正。売上原価率が当初の想定を下回る見込みで、後発医薬品の堅調な推移も加味した。

 

スズケン(2021年4~9月期、11月11日発表)

売上高1兆975億7100万円(前年同期比5.3%増)、営業利益38億7400万円(118.0%増)。抗がん剤などの市場拡大で売り上げが増加し、医薬品製造事業で販管費が一部未消化となったことで利益も予想を上回った。22年3月期の業績予想は、売上高2兆1513億円(従来予想比907億円増)、営業利益69億円(34億円増)に上方修正。堅調な売り上げと販管費の削減などで売り上げ、利益とも従来予想を上回る。

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