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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年11月4日)

更新日

 

「エンハーツ」欧州でHER2陽性胃がん2次治療に適応拡大申請

第一三共は11月4日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)について、欧州でHER2陽性胃がんに対する2次治療への適応拡大を申請し、欧州医薬品庁(EMA)に受理されたと発表した。同薬はHER2陽性乳がん治療薬として欧州では今年2月に発売。日本と米国では乳がん、胃がんの適応で承認されている。

 

フェリングと富士製薬工業、「プロウペス」の販売で提携

フェリング・ファーマと富士製薬工業は11月4日、フェリングが創製した子宮頸管熟化薬「プロウペス膣用剤」(ジノプロストン)について、国内で事業提携することに合意したと発表した。12月1日から富士製薬工業が販売と流通を担当し、両社で情報提供活動を行う。製造販売承認は引き続きフェリングが持つという。

 

エーザイとデジタルガレージ、認知症の課題解決へスタートアップ育成

エーザイは11月4日、認知症に関する課題の解決を目指し、スタートアップ企業との協業育成プログラム「Open Network Lab BioHealth Dementia Innovation Challenge(Onlab Bio Dementia)」をデジタルガレージ(DG)と共同で開始したと発表した。脳の健康状態チェック、疾患啓発、診断、治療効果の確認、治療・ケアなど、認知症の課題解決に資する技術やサービスを持ったスタートアップを募集。エーザイとDGの知見やノウハウを活用し、事業成長を支援する。募集期間は11月4日から12月27日正午までで、採択企業は来年2月上旬に決まる。

 

扶桑薬品工業、21年4~9月期の業績予想を上方修正

扶桑薬品工業は11月4日、2021年4~9月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は売上高249億円(従来予想比4億円増)、営業利益12億円(6億円増)。後発医薬品の売り上げが堅調だったことに加え、売上原価率の低減や販管費の減少により売り上げ、利益とも従来予想を上回る見通し。22年3月期の通期予想については精査中としている。

 

日本新薬、中国・北京に現地法人

日本新薬は11月4日、中国の北京市に現地法人「北京艾努愛世医薬科技有限公司」を設立したと発表した。同社は2011年12月に北京駐在員事務所を開設し、現地輸入代理店との連携や自社製品の臨床開発業務の支援を行ってきた。現地法人は駐在員事務所の業務を引き継ぎ、中国での開発・販売支援拠点としての役割を担う。日本新薬は今年6月、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬ビルトラルセンを中国で申請している。

 

ニプロ、中国に3拠点新設

ニプロは11月4日、中国の広西省南寧市、山西省太原市、山東省済南市に子会社「尼普洛貿易(上海)有限公司」の事業所を開設したと発表した。中国ではこれまで、上海本部と16の事業所、各地の駐在所で販売を行ってきたが、3拠点の新設で中国華南部、華北部での販売・サービス網を強化する。

 

決算

科研製薬(2021年4~9月期、11月4日発表)

売上高375億8800万円(前年同期比2.2%増)、営業利益90億3600万円(7.6%減)。主力の爪白癬治療薬「クレナフィン」が前年同期比で4.5%の減収となったものの、関節機能改善薬「アルツ」や後発医薬品の伸びでカバー。設備投資費や研究開発費がかさんだことで営業利益は前年同期を下回った。22年3月期の業績予想(売上高792億円、営業利益188億円)は据え置いた。

 

ゼリア新薬工業(2021年4~9月期、11月4日発表)

売上高286億600万円(前年同期比12.1%増)、営業利益26億7200万円(67.2%増)。海外で潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」の高用量製剤が好調だったほか、昨年11月にアステラス製薬から欧州・中東での製造販売権を承継したクロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」などが寄与し、医療用医薬品事業は24.4%の増収となった。22年3月期の業績予想(売上高600億円、営業利益53億円)に変更はない。

 

わかもと製薬(2021年4~9月期、11月4日発表)

売上高は40億円700万円、営業利益は1億7200万円の赤字。会計基準変更前の前年同期と単純比較すると、売上高は6.4%減少。前年同期の営業利益は6億1700万円の赤字だった。眼科手術補助剤・眼科用副腎皮質ホルモン剤「マキュエイド」など主力品は好調だったが、長期収載品やヘルスケア事業が減収となった。22年3月期の業績予想は売上高91億円、営業利益6000万円の従来予想を据え置いた。

 

アルフレッサホールディングス(2021年4~9月期、11月4日発表)

売上高1兆2887億600万円、営業利益91億1700万円。会計基準変更前の前年同期と単純比較すると、売上高0.8%減、営業利益21.0%減となった。薬価の中間年改定や、医療機関との価格交渉が難航したことで減収減益。22年3月期の業績予想は売上高2兆5780億円(従来予想比730億円増)、営業利益219億円(64億円減)に修正。メディカル品の伸長などで売上高はプラスとなるものの、厳しい価格交渉で営業利益は当初計画を下回る見込み。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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