製薬業界の転職市場のトレンドを、業界専門の転職支援サービス「Answers」「MRBiZ」(運営元:株式会社クイック)の専任コンサルタントが毎月レポートします。
全体的に前月から微増
2021年10月の製薬業界の求人件数は、全体的に前月からわずか増加しました。
職種別に見ると、前月から増加したのは「MR」(8%増)や「製剤研究・製剤技術」(7%増)、「PV・PMS」(6%増)、「CRA」「品質保証/CMC薬事」(5%増)など。一方、減少となったのは「薬理研究」(13%減)や「学術・DI」(9%減)、「前臨床研究」(8%減)などでした。
[研究職]内資メーカーの採用ニーズは一段落
研究職は全体的に前月から減少しました。前月までの採用が充足され、内資系企業を中心にメーカーの採用ニーズは落ち着いてきています。一方、再生医療系のバイオベンチャーなどでは、新規の募集も開始しました。
[開発職]CROで若手の募集が増加
メーカーから継続的に募集が出ている「開発企画・PM」(前月比5%増)ですが、求める人材の要件には変化が。医師免許や博士号を持つ人材を歓迎する求人も複数出てきており、より経験のあるベテラン層を求める傾向が強くなっています。
CROでは、内資系・外資系とも大手を中心に採用意欲は堅調です。CRA(モニター)では、未経験や内勤職を含め、若手をターゲットとする募集が増えています。経験者募集が中心だったPVでも対象者層が広がってきており、未経験からPVに挑戦するなら今がチャンスと言えそうです。
[製造職]勤務地・製品とも幅広く検討可能
製造職の採用ニーズは高水準。大手を中心に、内資系メーカーで引き続き複数の職種で募集が行われています。勤務地域や取り扱う製品を幅広く検討できる状況が続いています。
[MR]年末にかけて人材の流動性が高まる
MRの求人件数は8%の増加となりました。ただし、増えたのは社内異動や早期退職に伴うピンポイントの増員や欠員の募集。CSOは引き続き堅調ですが、メーカーの採用意欲は必ずしも高くなったとは言えなさそうです。
求人の中身を見てみると、1人~数人程度の採用枠で、即戦力となる人材を求める求人が目立ちます。年末にかけてこうした傾向が続く見込みですが、早期退職を募集している企業もあり、人材の流動性が高まってきていますので、転職を考えるなら早めに検討を始めたほうが良いでしょう。
※ ※ ※
転職市場は、製造職やCROを中心とする開発職が引き続き活況。外資系メーカーなどでは年末にかけて動きが出てくるかもしれません。今すぐでなくとも、来年4月の入社を検討しているなら、転職活動を開始してもよさそうです。Answers転職サポートでは、求人情報はもちろん、転職市場の最新動向まで幅広く情報を提供しています。まずは情報収集からという場合も、お気軽にお問い合わせください。
(コンサルタント 香本牧子)
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