アステラス 東北大との包括連携、第二期を開始
アステラス製薬は9月24日、革新的な医療ソリューションの創出を目指し、東北大との包括的産学連携の第二期契約を7月30日に結んだと発表した。2018年8月~21年7月の第一期では、オープンイノベーションのハブ機能となる「TACT (Tohoku University and Astellas Collaboration Committee) オフィス」を設置し、連携推進に必要な機能的ネットワークを構築するとともに、医学、薬学、医工学系分野を中心に共同研究を実施。第二期では、構築したネットワーク基盤をもとに、学際的な共同研究を行う。
レナサイエンス、東証マザーズに上場
東北大発バイオベンチャーのレナサイエンスが9月24日、東証マザーズに上場した。初値は976円と公開価格(670円)を約46%を上回り、826円でこの日の取引を終えた。同社は慢性骨髄性白血病や新型コロナウイルス肺炎などを対象にPAI-1阻害薬の臨床試験を行っているほか、中枢神経系疾患の治療薬として期待されるピリドキサミン、透析時に発生する急激な血圧低下を予測するAIなどを開発。上場に伴い開示された2022年3月期の業績予想は、事業収益1億2200万円(前期比41.7%減)、営業利益3億9500万円の赤字。
スリー・ディー・マトリックス、核酸製剤の医師主導治験が中止に
スリー・ディー・マトリックスは9月24日、聖路加国際病院で実施が予定されていたsiRNA核酸製剤「TDM-812」(開発コード)の医師主導臨床第1相(P1)試験が中止されることになったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大などで、当初の想定期間で試験が完了しない見通しとなったため。同社は「早期に治験再開を目指すとともに、ほかの固形がんへの拡大を目指した治験デザインへの展開も検討し、研究開発を進めていく」としている。