ノババックスのコロナワクチン、来年に1億5000万回分供給へ
厚生労働省は9月7日、米ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、国内での製造と供給を担う武田薬品工業から1億5000万回接種分を購入する契約を結んだと発表した。武田は今年2月から臨床第1/2相(P1/2)試験を行っており、来年初頭の供給開始を目指す。同ワクチンは組み換えタンパクワクチンで、海外で行われた臨床試験では90%の有効率を示した。両社は追加接種も視野に開発を進めている。
岡山大鵬薬品、アロキシAGを発売
岡山大鵬薬品は9月7日、大鵬薬品工業が製造販売するセロトニン受容体拮抗型制吐薬「アロキシ」のオーソライズド・ジェネリック(AG)「パロノセトロン静注『タイホウ』」「同点滴静注バッグ『タイホウ』」を発売したと発表した。アロキシを開発したスイス・ヘルシングループからライセンスを受けており、大鵬薬品の物流ルートを活用して販売する。
ロート 眼の健康情報から全身性疾患の発症予測、阪大などと共同研究
ロート製薬は9月7日、眼の情報から全身疾患の発症を予測するソリューション創出に向け、大阪大大学院医学系研究科眼科教室とSAIの3者で共同研究を行うと発表した。眼科検査データと健康診断情報、生活習慣に関する調査データを統合して解析することで、未病段階の健康状態や、疾患の早期発症予測・診断が可能になると期待している。
塩野義、アバターサービスを手掛けるAVITAと資本業務提携
塩野義製薬は9月7日、AVITA(東京都渋谷区)と資本業務提携を結んだと発表した。医療・福祉分野で、ロボットやCGアバターを活用した対話サービスや未病段階からの健康相談サービスを提供し、ヘルスケア領域の課題解決に取り組む。AVITAは、大阪大大学院基礎工学研究科の石黒浩教授が今年6月に設立した大学発スタートアップ。アバターサービス事業やアバタープロデュース事業を手掛けており、塩野義を含む5社から5億2000万円の資金調達を実施した。