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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年9月2日)

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ペプチドリーム、富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業を305億円で買収へ

ペプチドリームは9月2日、富士フイルム富山化学から放射性医薬品事業を買収すると発表した。買収額は305億円の見込み。来年3月をめどに富士フイルム富山化学が対象事業を吸収分割で新会社に承継し、ペプチドリームが新会社の全株式を取得する。対象事業の2022年3月期の業績予想は売上高155億円、営業損益は5億円の赤字。

ペプチドリームは、放射性医薬品領域でのペプチド薬物複合体(PDC)の活用を重要戦略の1つに位置付けており、技術面のシナジーを期待。放射性医薬品の創製、研究開発から製造販売までを担うプラットフォームを構築し、導入品の拡充と自社創製品の海外導出を通じて事業を強化する。

 

武田 異物混入のモデルナワクチン、使用見合わせの3ロットを自主回収

米モデルナ製新型コロナワクチンの一部に異物の混入が報告された問題で、国内向けの供給を担う武田薬品工業は9月1日、使用を見合わせている3つのロットを自主回収すると発表した。モデルナの調査で、混入した粒子状物質は「316ステンレススチール」と判明。心臓人工弁などにも使用される金属で、両社は「薬液内にごく少量存在したとしても、被接種者の健康・安全に過度のリスクをもたらすことはなく、ワクチンのベネフィット・リスク評価に悪影響を及ぼすことはない」としている。混入は、製造委託先であるスペイン・ロビの製造ラインに取り付けられた金属部品の設置不具合が原因と考えられるという。不具合が起きたのは回収対象の3ロットのみで、ロビは製造ラインを目視で再確認するなどの再発防止策を講じた。

 

アステラス 日東電工などと心電計による検査サービスで提携

アステラス製薬は9月2日、日東電工、エムハートと、心電計による検査サービスで提携すると発表した。提携では、日東電工が開発・製造し、エムハートが製造販売承認を持つホルター心電計「EG Holter」について、アステラスが独占販売することを検討。心電計データをAI(人工知能)で解析するホルタ解析装置用プログラム「マイホルターII」を使い、解析結果を医療機関に提供するサービスを展開する。EG Holterは使い切りで、使用後は受付センターに郵送することで返却でき、医療機関や患者の負担軽減が期待される。アステラスは、パイロット販売を行った上で全国展開を目指すとしている。

 

武田 血液がん治療薬pevonedistat、P3試験で主要評価項目未達

武田薬品工業は9月2日、開発中のNEDD8活性化酵素阻害薬pevonedistatについて、臨床第3相(P3)試験で主要評価項目を達成できなかったと発表した。試験は高リスク骨髄異形成症候群と慢性骨髄単球性白血病、低芽球性の急性骨髄性白血病の患者を対象に実施。ファーストライン治療としてアザシチジンとの併用療法を評価したが、アザシチジン単剤療法と比べて主要評価項目の無イベント生存期間を統計学的に有意に延長しなかった。

 

キッセイ、自社創製のリンザゴリクスを中国企業に導出

キッセイ薬品工業は9月2日、自社創製のリンザゴリクス(一般名)について、中国での開発・販売権を同国のバイオジェニュインに許諾する技術導出契約を結んだと発表した。キッセイは一時金と開発・販売マイルストン、ロイヤリティを受け取るとともに、原薬を供給する。同薬は経口投与可能な新規のGnRHアンタゴニスト。欧州ではスイス・オブシーバが「子宮筋腫に基づく過多月経」を対象に申請中で、日本ではキッセイが子宮内膜症の適応で開発を進めている。

 

大日本住友、ベトナムに駐在員事務所を10月に開設

大日本住友製薬は9月2日、10月1日付でベトナムのホーチミン市に駐在員事務所を開設すると発表した。現地提携企業との連携を強化し、新製品の承認取得を加速させる狙い。現地法人の設立も視野に入れているという。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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