塩野義 がんペプチドワクチン、食道がんP3で主要評価項目未達
塩野義製薬は7月16日、オンコセラピー・サイエンスから導入して開発を進めているがん特異的ペプチドワクチン「S-588410」について、食道がんを対象とした臨床第3相(P3)試験で主要評価項目を達成できなかったと発表した。試験は、食道がんに対する術後補助療法としての有効性を検証した試験。主要評価項目は無再発生存期間で、プラセボ群との間に有意差は認められなかった。塩野義は「試験結果と追加解析の結果を踏まえ、オンコセラピーと協議の上で今後の開発方針を決定する」としている。
アステラス、AIによるホルター心電図解析サービスを開始
アステラス製薬は7月16日、エムハートと共同開発したホルタ解析装置用プログラム「マイホルターII」の提供を開始したと発表した。マイホルターIIは、ホルター型心電図検査のデータをAI(人工知能)を使ったアルゴリズムで解析するプログラム。エムハートのクラウド心電図解析サービスに実装し、医療関係者に提供する。アステラスはエムハートから、マイホルターIIを使って提供するクラウド心電図解析サービスの売り上げの一部を受け取る。
製薬協、MeijiSeikaファルマに厳重注意処分
日本製薬工業協会は7月15日、小林化工との共同開発品で申請資料に虚偽記載があったとして医薬品医療機器等法に基づく業務改善命令を受けたMeijiSeikaファルマに対し、厳重注意の処分を行ったと発表した。製薬協は「今回のことは誠に遺憾で、あらためて会員会社のコンプライアンス徹底に努める」としている。
扶桑薬品、共和クリティケアから5製品を承継
扶桑薬品工業は7月15日、共和クリティケアから医療用医薬品5製品を承継すると発表した。承継するのは、▽心筋保護液「ミオテクター冠血管注」▽ブドウ糖加維持液「グルアセト35注」▽キシリトール加維持液「クリニザルツ輸液」▽ブドウ糖加乳酸維持液「ハルトマン-G3号輸液」▽ブドウ糖加乳酸リンゲル液「ハルトマンD液『小林』」――。承継は10月1日付で、同日からは扶桑薬品が5製品の製造販売と情報提供・収集活動を行う。