日本新薬 アンチセンス核酸医薬の特許めぐり米サレプタを提訴
日本新薬は7月14日、米サレプタ・セラピューティクスを相手取り、アンチセンス核酸医薬の特許に関連する3つの訴訟を米デラウエア州連邦地裁に起こしたと発表した。訴訟は、▽サレプタが行った日本新薬のアンチセンス核酸医薬品技術関連特許の無効審判請求に対する仮差止め命令申請▽サレプタが西オーストラリア大から取得した特許が無効であり、日本新薬のデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「ビルテプソ」が同特許を侵害していないことの確認を求める訴訟▽サレプタの同「VYONDYS 53」に対する特許侵害訴訟――。
日本新薬は、「サレプタの特許の不当に広範囲な権利主張が認められれば、新規デュシェンヌ治療法のイノベーションと開発が妨げられ、患者の不利益につながる」と指摘。一方で、「提訴は、VYONDYS 53をはじめとするデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療へのアクセスを妨げるものではない」とし、請求は知的財産侵害に関する補償に限定しているとしている。
メトセラ 虚血性心不全の再生医療、医師主導治験開始
メトセラと日本ライフラインは7月14日、筑波大付属病院と共同で研究してきた再生医療等製品「MTC001」について、同病院で慢性虚血性心不全患者に対する第1相医師主導治験が開始されたと発表した。MTC001は、メトセラの自家VCAM-1陽性心臓線維芽細胞(VCF1)と、日本ライフラインが開発した専用投与カテーテルで構成される製品。患者自身の心臓から採取したVCF1を利用するため、免疫抑制剤を使う必要がない。