ToMMo、全ゲノム解析でコンソーシアム…武田など製薬5社が参加
東北大東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は7月7日、製薬企業5社とともに10万人分の全ゲノム解析を目指すコンソーシアムを設立したと発表した。5社は武田薬品工業、第一三共、エーザイ、小野薬品工業、ヤンセンファーマ。コンソーシアムでは、ToMMoが読解済みのものを含めて10万人規模のゲノム解析データを構築するとともに、東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査で蓄積された健康・医療データとの統合的な解析を行い、革新的な医薬品の開発を目指す。参加する5社は、それぞれの関心領域に応じて研究計画を立案し、ToMMoとの共同研究でデータを利用。対価としてコンソーシアム費用をToMMoに支払う。
中外「テセントリク」非小細胞肺がん術後補助療法への適応拡大申請
中外製薬は7月7日、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-L1抗体「テセントリク」(一般名・アテゾリズマブ)について、非小細胞肺がんに対する術後補助療法への適応拡大を申請したと発表した。申請は6日付。申請の根拠となった臨床試験では、がん免疫療法として初めて、非小細胞肺がんの術後補助療法で有効性を示した。
バイエル、TRK阻害薬「ヴァイトラックビ」発売
バイエル薬品は7月7日、TRK阻害薬「ヴァイトラックビカプセル」(ラロトレクチニブ硫酸塩)を発売したと発表した。適応はNTRK融合遺伝子陽性の進行・再発固形がん。TRK阻害薬としては、中外製薬の「ロズリートレク」(エヌトレクチニブ)に続いて国内2剤目となる。薬価は25mg1カプセル4042.50円、100mg1カプセル1万4542.90円。内用液の承認も取得しており、発売の準備を進めている。ピーク時の売上高予測は20億円。
SMBC日興証券 湘南アイパークに参画、証券会社で初
SMBC日興証券は7月7日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)のメンバーシップに加入したと発表した。証券会社の参画は初めて。資金需要の高いベンチャー企業のIPOやM&Aを支援するとともに、それに伴う事業計画や内部管理の整備・支援などを行い、ライフサイエンス市場での投資を加速させる。