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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年5月27日)

更新日

 

「オプジーボ」「ヤーボイ」の併用療法、悪性胸膜中皮腫の1次治療で承認

小野薬品工業とブリストル・マイヤーズスクイブは5月27日、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)と抗CTLA-4抗体「ヤーボイ」(イピリムマブ)の併用療法について、切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫の1次治療として承認されたと発表した。これまでは化学療法後に増悪した患者が対象だったが、未治療の患者に対する新たな治療選択肢になると期待されている。

 

JAK阻害薬「リンヴォック」関節症性乾癬に適応拡大

アッヴィは5月27日、経口JAK阻害薬「リンヴォック」(ウパダシチニブ水和物)について、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)への適応拡大の承認を取得したと発表した。関節症性乾癬に使用できるJAK阻害薬は日本初。同薬は昨年、関節リウマチ治療薬として発売。現在、アトピー性皮膚炎の適応でも申請を行っている。

 

多発性骨髄腫治療薬「ニンラーロ」、移植歴ない患者の維持療法に適応拡大

武田薬品工業は5月27日、プロテアソーム阻害薬「ニンラーロ」(イキサゾミブ)について、「幹細胞移植歴のない多発性骨髄腫に対する初回治療後の維持療法」への適応拡大が承認されたと発表した。同薬は再発・難治性の多発性骨髄腫治療薬として2017年に発売。昨年には、自家造血幹細胞移植後の維持療法への適応拡大が承認されている。

 

大日本住友 米国でレルゴリクス配合剤が承認…販売は米ファイザーと提携

大日本住友製薬は5月27日、米子会社マイオバント・サイエンシズが、1日1回投与の子宮筋腫治療薬「MYFEMBREE」の承認を取得したと発表した。適応は「閉経前女性の子宮筋腫に伴う過多月経」。同薬はGnRH受容体拮抗薬レルゴリクスとエストラジオール、酢酸ノルエチンドロンの配合剤。マイオバントは昨年末、米ファイザーと開発・販売提携を結んでおり、来月から両社で販売活動を行うとしている。同薬は欧州でも申請中。

 

湘南アイパーク、入居企業にAI/DX相談サービス…マイクロソフトなどが助言

湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)は5月27日、メンバーシップ企業であるAI Dynamics、日本マイクロソフト、日本アイ・ビー・エムの3社が、湘南アイパークの入居企業などを対象に、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する無料相談サービスを始めたと発表した。サービスを通じ、湘南アイパーク内のAI/DX関連企業との協業・連携を推進し、イノベーションの加速につなげる。

 

アストラゼネカのコロナワクチン、ニプロも製剤化を受託

ニプロは5月26日、今月21日に承認されたアストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン「バキスゼブリア筋注」の受託製造契約を結んだと発表した。今年6月から、国内生産分の一部をニプロファーマが製剤化する。同ワクチンをめぐっては、第一三共やKMバイオロジクスも製剤化を受託しており、すでに製造を開始している。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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