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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年5月18日)

更新日

 

富士フイルムグループ、眼疾患向け細胞治療薬でブルーロックと戦略提携

富士フイルムグループのフジフイルム・セルラー・ダイナミクス(FCDI)と米オプシスは5月18日、独バイエル子会社の米ブルーロック・セラピューティクスと戦略的提携することで合意したと発表した。3社でiPS細胞を使った眼疾患治療法の研究開発を進める。提携に基づき、ブルーロックは、FCDIとオプシスが非臨床段階で開発している3つの網膜疾患治療プログラムの独占ライセンスを取得できるオプション権を獲得。FCDIとオプシスに対し、一時金3000万ドル(約32億7000万円)と、研究開発・治験薬製造費用の一部として最大4000万ドルを支払うほか、開発・販売マイルストンや販売ロイヤリティを支払う可能性がある。

 

武田とPwC クローン病シミュレーションツールを開発…MSL活動で使用

武田薬品工業は5月18日、PwCコンサルティングの人体モデリング・シミュレーション技術「Bodylogical」を活用したクローン病シミュレーションツールを開発し、MSL活動での使用を始めたと発表した。消化器疾患専門医と科学的議論を行う際に使用する。Bodylogicalは、臨床症状や投薬情報を使ってサイバー空間上にデジタルツインを作成し、個々人に合わせた治療シナリオをシミュレーションする技術。異なる疾患歴や疾患状態を持つ仮想の患者集団の中から1人の仮想患者を選び、さまざまな治療成果をシミュレーションすることで、ペイシェントジャーニーへの理解を深めてもらう。

 

Meijiと神戸医療産業都市、自己免疫疾患領域での共同研究で抗体創出

MeijiSeikaファルマと神戸医療産業都市推進機構は5月18日、自己免疫疾患とがんの2領域で新薬創出を目指して進めてきた共同研究について、契約期間を3年間延長すると発表した。両者は、過去5年間の共同研究で自己免疫疾患治療薬の候補となる抗体を創出しており、研究期間を延長して臨床試験に向けた研究を進める。

 

JCRファーマ 週1回投与の成長ホルモン製剤「JR-142」のP2開始

JCRファーマは5月18日、持続型成長ホルモン製剤「JR-142」の臨床第2相(P2)試験を開始したと発表した。試験は、成長ホルモン分泌不全性低身長症患者24人を対象に実施。成長ホルモン製剤「グロウジェクト」と比較し、有効性や安全性などを評価する。グロウジェクトなど成長ホルモン補充療法は通常、週6~7回の自己注射が必要となるが、JR-142は週1回の投与で済むという。

 

GHIT Fund、シャーガス病やリーシュマニア症の診断薬・治療薬開発に9.6億円投資

グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は5月18日、シャーガス病やリーシュマニア症などの診断薬・治療薬開発4件に総額約9億6000万円を投資すると発表した。投資するのは、▽先天性シャーガス病の簡便診断法の製品バリデーション(栄研化学など)▽ブルーリ潰瘍診断キットの開発・実用化研究(長崎大など)▽リーシュマニア症治療薬の非臨床試験(エーザイなど)▽リーシュマニア症治療薬のヒット化合物探索(東京大など)――。GHIT Fundでは61件のプロジェクトが進行中で、これまでの累積投資金額は約260億円となった。

 

ニプロファーマ、滋賀に注射剤製造工場を新設へ

ニプロは5月17日、医薬品製造子会社のニプロファーマが、滋賀県栗東市に土地を取得し、注射剤製造工場を新設すると発表した。生産能力を向上させるとともに、拠点を分散化することで危機管理を強化する。新工場では、抗菌薬(ダブルバッグ製剤、バイアル製剤)と一般薬(バイアル製剤など)の2つのエリアで生産を行う予定。まずは抗菌薬エリアを2024年4月に稼働させることを目指し、来年から工事を始める。

 

ニプロ 欧州の医療用ガラス製造・販売会社を買収

ニプロは5月17日、子会社ニプロファーマパッケージングインターナショナル(ベルギー)が、医療用ガラス容器(アンプル、バイアル)の製造・販売を行うPiramida(クロアチア)を4月30日付で買収したと発表した。ニプロは西ヨーロッパでファーマパッケージング事業を展開しているが、Piramidaを通じて欧州全域でのシェア拡大を目指す。

 

決算

明治HD(2021年3月期、5月18日発表)

医薬品セグメントの売上高は1936億円(前期比5.2%減)、営業利益191億円(19.5%増)。インフルエンザワクチンが好調だったものの、国内の薬価改定や新型コロナウイルス感染症拡大などの影響を受け、国内(1369億円、3.4%減)、海外(376億円、13.4%減)とも前期を下回った。22年3月期は、売上高1945億円(0.4%増)、営業利益200億円(4.7%増)を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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