製薬業界 きょうのニュースまとめ読み（2021年4月12日）

沢井　九州工場に新注射剤製造棟、来年9月完成予定

沢井製薬は4月12日、九州工場（福岡県飯塚市）に新たな注射剤製造棟を建設すると発表した。既存の製造棟が老朽化したことに伴うもので、昨年9月に着工。完成は2022年9月を予定しており、翌23年4月から出荷を始めるとしている。新棟はバイアル製剤の製造に特化する。

ニプロ　7回接種可能なワクチン用シリンジが承認

ニプロは4月12日、残液量を減らしてワクチン1瓶から接種できる回数を増やせるシリンジ（製品名・ニプロVAシリンジ）の承認を先月末に取得したと発表した。新型コロナワクチン接種に伴うシリンジ需要を受けて開発した。ファイザーの新型コロナワクチン「コミナティ」は通常、1瓶あたり5～6回接種だが、ニプロのシリンジで7回分の薬液が採取可能という。今年5月から国内で生産を始める予定で、今年度中に5000万本の製造を見込む。

大原薬品　製剤製造企業名の公開を開始

大原薬品工業は4月9日、ホームページで医療関係者向けに「製剤製造企業名」の公開を始めたと発表した。これまで医療関係者の要望に応じて個別に情報提供を行っていたが、安定供給や品質をめぐる問題が相次いでいることを背景に、情報公開を求める声が強まっていた。同社は2010年から原薬製造企業名の公開を行っている。

MICIN・日本調剤、オンライン診療と服薬指導を連携

MICIN（マイシン）は4月12日、自社のオンライン診療サービス「curon（クロン）」と、日本調剤のオンライン服薬指導システム「日本調剤 オンライン薬局サービス」の連携を始めると発表した。患者はクロンのアプリ上でオンライン診療を予約する際、日本調剤のオンライン薬局サービスを利用して服薬指導を予約できるようになる。