KMバイオロジクス アストラゼネカのコロナワクチン、製剤化を開始
KMバイオロジクスは3月19日、アストラゼネカが申請中の新型コロナウイルスワクチンについて、国内での製剤化を開始したと発表した。「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」で整備した合志事業所(熊本県合志市)の設備を活用し、アストラゼネカから供給された原液をバイアル充填し、包装する。ワクチンの保管・配送はMeijiSeikaファルマが行う。
富士フイルム 米にバイオ薬の新製造拠点
富士フイルムは3月19日、米ノースカロライナ州ホーリースプリング市にバイオ医薬品の大型製造拠点を新設すると発表した。新拠点には2万リットルの動物細胞培養タンク8基を導入し、バイオCDMOの製造拠点としては北米最大となる見込み。同規模のタンクを24基追加できる拡張性も備え、バイオ医薬品の開発・製造受託事業の成長を加速させる。稼働開始は2025年春を予定している。
ステラファーマ、東証マザーズ上場が承認
ステラケミファは3月19日、子会社ステラファーマの東証マザーズへの新規上場が承認されたと発表した。上場予定日は4月22日。上場に伴う新規株式の発行に伴い、ステラケミファの所有割合は63.36%から46.35%に低下する。上場を通じて、機動的な経営判断ができるガバナンス体制を構築するとともに、資金調達手段の多様化と優秀な人材の確保を期待する。
沢井、持ち株会社社長に末吉常務
沢井製薬は3月19日、4月1日に設立する持ち株会社「サワイグループホールディングス(HD)」の代表取締役社長に、末吉一彦・取締役常務執行役員管理本部長兼戦略企画部管掌が就任すると発表した。沢井製薬の澤井光郎会長はHDの代表取締役会長に、澤井建造社長はHDの代表取締役副会長に就く。末吉氏は、住友銀行(現三井住友銀行)を経て2012年に沢井に入社。米子会社アップシャー・スミス・ラボラトリーズの幹部も務めている。
富士通、リアルワールドデータ活用へ国がんと共同研究
富士通は3月18日、リアルワールドデータを医薬品開発や治験などに活用するため、国立がん研究センターと共同研究を始めたと発表した。同センター東病院が持つ電子カルテの診療情報、症例研究の情報、患者のパーソナルヘルスレコード(PHR)を匿名化し、製薬企業などに提供するプラットフォームを構築。2021年度中のサービス開発を目指す。