中外、ロシュから新型コロナ向けカクテル抗体を導入
中外製薬は12月10日、新型コロナウイルス感染症に対するカクテル抗体casirivimab/imdevimabについて、スイス・ロシュから日本での開発・販売権を取得したと発表した。グローバルでは現在、入院を要する患者を対象とした臨床第2/3相(P2/3)試験や、家庭内での接触者に対する感染予防を目的としたP3試験が進行中。米国では11月、軽度から中等度の症状を呈する一部のハイリスク患者を対象に緊急使用許可が出された。
バイオジェン・エーザイ、アデュカヌマブを国内申請
米バイオジェンとエーザイは12月10日、アルツハイマー病治療薬候補の抗アミロイドβ抗体アデュカヌマブを日本で申請したと発表した。申請は米国と欧州に次いで3カ国・地域目。米国では先月、FDA(食品医薬品局)の諮問委員会が承認に否定的な見解を示した。
「リリカ」などの後発品を11日収載
厚生労働省は12月10日、後発医薬品の薬価収載を官報告示した。収載は11日。初めて後発品が収載されるのは、▽疼痛治療薬「リリカ」(一般名・プレガバリン)▽アルツハイマー型認知症治療薬「イクセロン/リバスタッチ」(リバスチグミン)▽抗血小板薬「コンプラビン」(クロピドグレル硫酸塩/アスピリン)――の3成分。リリカにはオーソライズド・ジェネリック(AG)を含め22社80品目が参入する。詳しくはトピックスで。
シンバイオ「トレアキシン」の自社販売開始
シンバイオ製薬は12月10日、抗がん剤「トレアキシン」(ベンダムスチン)について、エーザイとの提携終了に伴い同日から自社販売を開始したと発表した。シンバイオは全国に62人のMRを配置し、安定供給と品質保証の強化に向けて薬事・信頼性保証本部を設置。流通は、スズケングループと未来共創グループが担う。
「オプジーボ」進行・再発胃がんへの適応拡大申請
小野薬品工業は12月10日、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(ニボルマブ)について、「治癒切除不能な進行・再発の胃がん」への適応拡大を申請したと発表した。今回の申請は、グローバルP3試験「CheckMate-649」と日本・韓国・台湾で行ったP2/3試験「ATTRACTION-4」の結果に基づく。同社は今年5月にも「ATTRACTION-4」に基づいて同じ適応拡大の申請を行っている。審査については今後、規制当局と協議していくという。
大日本住友、「メトグルコ」AGを来年2月に発売
大日本住友製薬は12月10日、2型糖尿病治療薬「メトグルコ」(メトホルミン塩酸塩)のAGを来年2月5日に発売すると発表した。今月11日に薬価収載される。子会社のDSファーマプロモが製造販売を、大日本住友が流通・販売を担当。両社で連携して情報提供活動を行う。
第一三共エスファ「メマリー」ドライシロップAGを11日に発売
第一三共エスファは12月10日、アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー」(メマンチン塩酸塩)のドライシロップ剤のAGを12月11日に発売すると発表した。普通錠とOD錠のAGは今年6月に発売済み。
武田、てんかん重積状態治療薬「ブコラム口腔用液」を発売
武田薬品工業は12月10日、てんかん重積状態の治療薬「ブコラム口腔用液」(ミダゾラム)を発売したと発表した。同薬は国内初となる頬粘膜投与製剤で、医師の指導のもと家庭など医療機関外でも使用できる。武田は今年10月、ブコラムを欧州のNeuraxpharmに譲渡しているが、日本では引き続き製造販売業者として取り扱いを続ける。
協和キリン AIで抗体医薬の新規標的探索、米社との提携拡大
協和キリンは12月9日、AI創薬プラットフォーム「AlphaMeld」を持つ米InveniAIとの共同研究提携を拡大したと発表した。両社は18年から、AlphaMeldを使った創薬研究を実施。今後、同プラットフォームを協和キリンの抗体技術にも応用し、新規標的の探索や評価、最適化に活用する。契約に基づき、協和キリンはInveniAIに一時金や開発・販売マイルストン、売り上げに伴うロイヤリティを支払う。
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