厚生労働省は12月10日、後発医薬品の薬価収載を官報告示した。初めて後発品が収載されるのは、疼痛治療薬「リリカ」など3成分。収載は11日。
今回、初めて後発品が収載されるのは、
▽疼痛治療薬「リリカ」(一般名・プレガバリン)
▽アルツハイマー型認知症治療薬「イクセロン/リバスタッチ」(リバスチグミン)
▽抗血小板薬「コンプラビン」(クロピドグレル硫酸塩/アスピリン)
――の3成分。12月収載に向けては、吸入麻酔薬「スープレン」(デスフルラン)の後発品も8月に承認されたが、収載されなかった。
リリカの後発品は22社80品目が収載され、うち3品目はファイザー子会社のオーソライズド・ジェネリック(AG)。収載希望が10品目を超えたため、薬価は先発医薬品の4割となる。ファイザーは8月、後発品の承認を受けて複数の後発品メーカーを特許侵害で提訴。訴訟を抱える中での収載となるが、東和薬品や第一三共エスファなど複数社が収載日の11日に発売するなど、後発品各社は通常通り市場投入を進める。
イクセロン/リバスタッチには10社40品目、コンプラビン(配合剤後発品の統一製品名は「ロレアス」)には3社3品目が参入。ロレアスには日医工サノフィのAGも含まれ、日医工が独占販売する。
このほか、アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー」(メマンチン)のドライシロップ剤のAG(第一三共エスファ)や、2型糖尿病治療薬「メトグルコ」(メトホルミン塩酸塩)のAG(DSファーマプロモ)も収載される。メマリードライシロップのAGは11日に、メトグルコのAGは来年2月5日に発売される。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
・第一三共