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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年9月10日)

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中外・武田 「テセントリク」と「カボメティクス」併用療法を共同開発

中外製薬と武田薬品工業は9月10日、免疫チェックポイント阻害薬「テセントリク」(一般名・アテゾリズマブ、中外)とキナーゼ阻害薬「カボメティクス」(カボザンチニブ、武田)の併用療法を国内で共同開発すると発表した。スイス・ロシュと米エクセリクシスによる併用療法に関する全世界での共同開発契約に基づくもので、非小細胞肺がん、前立腺がん、腎細胞がんを対象に行われている3つのグローバル臨床第3相(P3)試験に日本から参加する。武田は2017年に米エクセリクシスからカボメティクスの国内での権利を取得しており、今年5月に発売した。

 

「キイトルーダ」MSI-High結腸・直腸がんへの適応拡大申請

MSDは9月10日、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)について、「切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸がん」への適応拡大を申請したと発表した。切除不能な結腸・直腸がんでは、約5%にMSI-Highが認められるという。キイトルーダは2018年12月に化学療法後に増悪したMSI-High固形がんの適応を取得しているが、今回、治療歴のない切除不能な進行・再発のMSI-Highまたはミスマッチ修復機能欠損(dMMR)を有する結腸・直腸がん患者を対象に行った臨床試験データをもとに適応拡大を申請した。

 

久光「フェントステープ」小児がん疼痛で適応拡大を申請

久光製薬は9月10日、経皮吸収型の持続性疼痛治療薬「フェントステープ」(フェンタニルクエン酸塩)について、小児がん疼痛患者への適応拡大の申請を行ったと発表した。臨床試験では、2歳以上の小児がん疼痛患者に対する有効性と安全性を確認した。同剤はがん疼痛、慢性疼痛への使用が承認されており、協和キリンと共同販売を行っている。

 

MDV 医療情報分析ツールに健保データ分析機能を搭載

メディカル・データ・ビジョン(MDV)は9月10日、診療データベースをもとに患者数や処方日数、処方量を分析する「MDV analyzer」に、従来の病院(DPC)データに加え、健康保険組合データの分析機能を搭載したと発表した。健保データのみを分析する「MDV HIA analyzer」の提供も始めた。健保データはDPCデータと異なり高齢者の情報は見られないが、クリニックや転院先の情報を追うことができ、2つのデータを相互補完することで分析精度の向上が期待できるという。

 

ヤンセン「リモートワーキングロボット」を患者に無償貸し出し

ヤンセンファーマは9月10日、自立走行可能なビデオ会議ロボット「リモートワーキングロボット」を患者に無償で貸し出す取り組みを始めたと発表した。疾患は問わず、職場の同意のもと、在宅勤務での使用を前提に最大2週間貸与する。在宅勤務でのコミュニケーションを支援し、病気と仕事の両立への貢献を目指す。

 

リジェネフロ、キリンHDと細胞治療の製造プロセスを共同開発

京都大発ベンチャーのリジェネフロは9月9日、慢性腎臓病の適応で開発している腎前駆細胞を使った細胞治療について、キリンホールディングス(HD)と共同研究契約を結んだと発表した。非臨床試験・臨床試験用のサンプル製造プロセスの開発を共同で進める。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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