MSD 9価HPVワクチン「シルガード9」が承認…申請から5年
MSDは7月21日、9価HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン「シルガード9」の承認を取得したと発表した。適応は、HPV6、11、16、18、31、33、45、52、58型の感染による子宮頸がんと前駆病変、外陰上皮内腫瘍、膣上皮内腫瘍、尖圭コンジローマの予防。9歳以上の女性が対象で、計3回投与する。すでに世界各国で承認されており、国内では2015年7月の申請から5年越しでの承認となった。MSDは、国家検定など必要な手続きを経た上で、準備が整い次第、発売するとしている。
MSD、抗真菌薬「ノクサフィル」静注剤を発売
MSDは7月21日、深在性真菌症治療薬「ノクサフィル点滴静注」(一般名・ポサコナゾール)を発売したと発表した。適応は▽造血幹細胞移植患者または好中球減少が予測される血液悪性腫瘍患者における深在性真菌症の予防▽真菌症(フサリウム症、ムーコル症、コクシジオイデス症、クロモブラストミコーシス、菌腫)の治療――。同時に薬価収載された錠剤は4月に発売済み。静注剤は錠剤を経口投与できない患者に使用される。薬価は300mg1瓶2万8508円。
久光 過活動膀胱治療薬「OABLOK」がタイで承認
久光製薬は7月21日、経皮吸収型の過活動膀胱治療薬「OABLOK」(オキシブチニン塩酸塩)がタイで承認されたと発表した。同薬は尿意切迫感や頻尿などの症状がある過活動膀胱の治療に使用されるもので、国内では「ネオキシテープ」の製品名で2013年に発売。台湾でも昨年から販売している。
アルフレッサとヤマト、医薬品などの共同配送スキーム構築へ
アルフレッサホールディングス(HD)は7月21日、子会社アルフレッサとヤマトHD傘下のヤマトロジスティクスが、医療用医薬品や一般用医薬品、医療機器といったヘルスケア商品の共同配送スキームの構築に向けた業務提携契約を結んだと発表した。アルフレッサHDとヤマトHDは昨年1月に子会社間で「医薬品流通研究会」を設立。これまで調剤薬局向けのサービスを展開してきたが、協業の範囲を拡大する。今回の提携では、ヘルスケア商品の配送業務を効率化する業務量予測システム・適正配車システムなどを開発。配送品質を維持しながら、配送能力の増強を目指す。