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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年5月26日)

更新日

 

塩野義、認知機能改善薬開発の米テトラを買収

塩野義製薬は5月26日、認知機能改善薬「BPN14770」の開発で提携する米テトラの全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。アルツハイマー型認知症を対象に米国で行われた同薬の臨床第2相(P2)試験では、主要評価項目のRBANS-DMIスコアの有意な改善は示さなかったものの、一部の患者集団でCDR-SBスコアの有意な改善を確認。開発を継続する意義があると判断し、テトラの中枢神経系の創薬ノウハウも活用できるとして、完全子会社化を決めた。両社は2018年12月にBPN14470に関するライセンス契約を締結。今年3月には、塩野義によるテトラへの出資比率を50%に引き上げ、条件を満たせば子会社化する契約を結んでいた。

 

富士フイルム、米メルクと提携…リポソーム製剤とキイトルーダの併用療法開発

富士フイルムは5月26日、米メルクと抗がん剤のリポソーム製剤の開発で提携すると発表した。ゲムシタビンのリポソーム製剤「FF-10832」について、メルクの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」(一般名・ペムブロリズマブ)との併用療法を評価する臨床試験を行う。試験は進行固形がんが対象で、2020年度中に米国で開始する予定。

 

19年度の国内市場、2.9%増の10.63兆円…IQVIA調べ

IQVIAは5月26日、2019年度の国内医療用医薬品市場が前年度比2.9%増の10兆6294億1800万円となったと発表した。会計年度でプラス成長となるのは2年ぶり。消費税率引き上げに伴う薬価改定の影響を、抗がん剤の新薬などの販売拡大がカバーした。製品別では、1358億700万円(前年度比55.2%増)を売り上げたMSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」がトップだった。詳しくはトピックスで。

 

「ヒューマログ」バイオシミラー、27日に薬価収載

厚生労働省は5月26日、超速効型インスリン製剤「ヒューマログ」のバイオシミラー「インスリン リスプロBS『サノフィ』」の薬価収載を官報告示した。27日付で収載される。ヒューマログのバイオシミラーは国内初。このほか、眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」のキット製剤など6成分8品目も同日付で収載される。

 

バイエル 前立腺がん治療薬「ニュベクオ」発売

バイエル薬品は5月26日、去勢抵抗性前立腺がん治療薬「ニュベクオ」(ダロルタミド)を発売したと発表した。遠隔転移を有しない患者が対象。薬価は300mg1錠2311円で、ピーク時に182億円の売り上げを見込む。情報提供活動は、販売提携を結ぶ日本化薬と共同で行う。

 

ヴィーブヘルスケア、新社長にサイモン・リ氏

ヴィーブヘルスケアは5月25日、ダスティン・ヘインズ社長が5月末で退任し、後任に6月1日付でサイモン・リ氏が就任すると発表した。リ氏はこれまで、日本や韓国、台湾、米国で20年以上にわたってヘルスケア業界に従事してきた。

 

【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】

塩野義製薬

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