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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年12月11日)

更新日

 

「ゾレア」季節性アレルギー性鼻炎への適応拡大が承認

ノバルティスファーマは12月11日、抗IgE抗体「ゾレア」(一般名・オマリズマブ)について、季節性アレルギー性鼻炎への適応拡大が承認されたと発表した。季節性アレルギー性鼻炎に対する抗体医薬は世界初で、既存治療で効果不十分な重症・最重症患者が対象となる。ゾレアの適応拡大をめぐっては、厚生労働省が「最適使用推進ガイドライン」を定めており、ノバルティスは同ガイドラインに沿った適正使用を推進するとしている。

 

大塚製薬、社長に井上眞副社長

大塚ホールディングス(HD)は12月11日、子会社・大塚製薬の社長に同社副社長の井上眞氏が来年3月10日付で昇格する人事を発表した。樋口達夫社長は会長に就く。大塚製薬の社長は、前社長の岩本太郎氏の急逝に伴い、2015年2月から大塚HD社長CEOの樋口氏が兼任していた。

アストラゼネカ、日立とCOPDの共同研究

アストラゼネカ日本法人は12月11日、日立製作所と慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症までの経緯や発症後の予後に関する共同研究を行うと発表した。共同研究「ArtDeco Study」では、日立が持つ数万人分の健康診断データをもとにCOPDのリスク因子を解析。アストラゼネカが研究デザインや解析プロトコルを作成し、日立の分析技術やAIを使ってデータを解析する。共同研究の結果は来年春に論文発表する予定。

 

東北大病院、課題解決型研究開発の実証フィールドを開設

東北大病院は12月10日、課題解決型研究開発の実証フィールド「オープン・ベッド・ラボ」を来年1月1日付で開設すると発表した。病棟の一部をテストサイトとして企業に貸し、患者や医療従事者のニーズを取り入れた医療機器や医療システム・サービスの開発を促す。病院内に公募のレンタルスペースを設けた実証フィールドは国内初。10社程度の受け入れが可能で、すでに大日本住友製薬や治療用アプリのサスメド、医療機器のフィリップス・ジャパンなど5社の入居が決まっている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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